ヌスラ戦線がダマスカス郊外県、ラタキア県北部から撤退(2015年3月12日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線がバイト・サフム市、バービッラー市一帯での「自由シリア軍」所属の使徒シャーム旅団との数日間にわたる交戦の末、「別のジハード主義武装集団」の仲介により、同地から撤退した。

一方、カラムーン地方無人地帯では、シリア軍の空爆で反体制武装集団の戦闘員3人が死亡した。

このほか、カナーキル村、タッル市では、治安機関の拘置所で男性5人が殺害された。

なお、『ハヤート』(3月13日付)によると、バイト・サフム市、バービッラー市はいずれも2014年春に、シリア政府と反体制武装集団の「国民和解」が成立し、反体制武装集団が撤退、シリア国旗が掲揚され、シリア警察が治安維持活動にあたり、人道支援物資が搬入されていた。

だが、ヌスラ戦線撤退は、ヌスラ戦線とシリア政府の双方に異議を唱える住民の抗議デモを受けて実現しており、両市において「国民和解」が今後も維持されるかは不透明だという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊が、11日夜にドゥーリーン村に侵攻しようとしたシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦し、戦闘員20~45人を殺害した。

ロイター通信(3月12日付)によると、シリア軍は、兵士数名が軽傷を負っただけで、ヌスラ戦線らをドゥーリーン村から撃退したという。

一方、SANA(3月12日付)によると、サルマー町、ハーン・ジャウズ村、カフル・ディブラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマスアダ村、バルグースィーヤ村などを砲撃した。

一方、SANA(3月12日付)によると、マスアダ村、バグルースィーヤ村、ジバーブ・ハマド村、タドムリーヤ村、ウンム・タバービール村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県、ダルアー県、クナイトラ県の3県が接するいわゆる「死のトライアングル」地帯では、シリア人権監視団によると、クナイトラ県マスハラ村、ウンム・バーティナ村、ダルアー県ダルアー市各所、西ガーリヤ村、インヒル市近郊の第15旅団基地をシリア軍が砲撃、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月12日付)によると、ダルアー県ティースィヤー村、フラーク市西方、ズィムリーン村、クナイトラ県マスハラ村、クードナ村、タルジャナ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市旧市街、ハンダラート・キャンプ一帯、バーシュカウィー村一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員らが、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月12日付)によると、アレッポ市旧市街のアブドゥルハミード・ザフラーウィー学校に潜入しようとした「武装テロ集団」をシリア軍が撃退した。

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SANA(3月12日付)は、ダマスカス県議会のムハンナー・ジャッバーラ議員がダマスカス県ティジャーラ地区の自宅で武装集団に撃たれて死亡した、と報じた。

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スワイダー県では、SANA(3月12日付)によると、アラー村近郊にあるパレスチナのラジオ局クドス・ラジオの事務所が武装集団の襲撃を受けた。

AFP, March 12, 2015、AP, March 12, 2015、ARA News, March 12, 2015、Champress, March 12, 2015、al-Hayat, March 13, 2015、Iraqi News, March 12, 2015、Kull-na Shuraka’, March 12, 2015、al-Mada Press, March 12, 2015、Naharnet, March 12, 2015、NNA, March 12, 2015、Reuters, March 12, 2015、SANA, March 12, 2015、UPI, March 12, 2015などをもとに作成。

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