ダーイシュ(イスラーム国)はYPGの攻勢を受け、ユーフラテス川に架かるカッラ・クーザーク橋を爆破し後退(2015年3月14日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(3月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)カッラ・クーザーク村一帯からユーフラテス川右岸に撤退後、カッラ・クーザーク橋を爆破、破壊した。

破壊には、TNT火薬が装填された「樽爆弾」が使用されたという。

カッラト・クーザーク橋の爆破は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のマンビジュ市方面への進軍を阻止するためだという。

Kull-na Shuraka’, March 14, 2015

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ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(3月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)を名のる武装集団が、ヤルムーク区でイスラーム軍のシャリーア学者を拉致した。

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ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(3月14日付)によると、ラッカ革命家旅団がジャラビーヤ村付近で、ダーイシュ(イスラーム国)を要撃し、数十人の戦闘員を殺害した。

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ハサカ県では、ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・タムル町周辺のタッル・マガース村などで、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ハーブール護衛部隊、シリア正教軍事評議会民兵がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またこの戦闘と並行して、有志連合が同じくタッル・タムル町郊外のギーブシュ村一帯を空爆した。

さらにタッル・ブラーク町一帯でも、人民防衛隊とダーイシュが交戦した。

一方、ARA News(3月14日付)によると、ハサカ市南部郊外のバーブ・ハイル村一帯に、ダーイシュ(イスラーム国)が再び進軍、シリア軍がこれに応戦した。

また、有志連合はタッル・タムル町一帯のダーイシュ拠点などを空爆した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(3月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、支配地域内の複数の病院を「背教者の機関から支援を受けている」との理由で閉鎖処分とした。

また、シリア人権監視団によると、有志連合がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるブーカマール市近郊、ブーライル村を空爆した。

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有志連合合同司令部は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して10回の空爆を行ったと発表した。

うちシリア領内ではアイン・アラブ市一帯、ハサカ市郊外一帯で空爆が行われたという。

AFP, March 14, 2015、AP, March 14, 2015、ARA News, March 14, 2015、March 15, 2015、Champress, March 14, 2015、al-Hayat, March 15, 2015、Iraqi News, March 14, 2015、Kull-na Shuraka’, March 14, 2015、al-Mada Press, March 14, 2015、Naharnet, March 14, 2015、NNA, March 14, 2015、Reuters, March 14, 2015、SANA, March 14, 2015、UPI, March 14, 2015などをもとに作成。

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