アサド大統領は、シリアを訪問中のイラクのイブラーヒーム・ジャアファリー外務大臣と会談した。
2011年に「アラブの春」が波及して以降、イラクの閣僚がシリアを訪問するのはこれが初めて。
SANA(3月24日付)によると、アサド大統領は会談で、「テロ組織と対決する両国の国民と軍が成し遂げた成功は、テロ拡大の抑止に貢献している。二国間の協議と調整は、この成功を強化するものであり、またテロ、さらにはその支援国を抑止するための真の国際的な意思の存在が重要だ」と述べた。
ジャアファリー外務大臣は、シリアによるイラク国民への支持の姿勢を高く評価し、イラクによるシリア国民への支持と支援への意思を示すとともに、「シリアはこれまで以上に強力になって危機を脱すると信頼している。両国の戦略的関係はさまざまな領域で発展を続けるだろう」と強調した。
会談には、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領付政治報道補佐官、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣らが同席した。
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ジャアファリー外務大臣はまた帰国前に、ダマスカス国際空港でとムアッリム外務在外居住者大臣と記者会見を開いた。
そのなかで、ジャアファリー外務大臣は「シリアは責任感を持って隣国を守ろうとしている…。周辺諸国はイラクとシリアを支持すべきだ…。シリアの国家が決めた者以外に誰もシリアを代表はしない。なぜならシリアは主権国家だからだ」と述べた。
ムアッリム外務在外居住者大臣も「シリアとイラクはテロに対して一丸となっている。イラクが良い状態であれば、シリアも良い状態になる…。私はイラク指導部を大いに信頼しており、彼らはシリアへの制裁を解除するための努力を惜しまないだろう」と述べた。
一方、ヨルダンのムハンマド・ムーマニー担当大臣が22日の記者会見で、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うため、シリア人戦闘員、イラン人戦闘員、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員を教練する計画を準備していると述べたことに関して、ムアッリム外務在外居住者大臣は「ヨルダンにテロリストの教練キャンプがあると我々が述べてきたことを裏づける以外、何も新しいものを示してはいない」と批判した。
AFP, March 24, 2015、AP, March 24, 2015、ARA News, March 24, 2015、Champress, March 24, 2015、al-Hayat, March 25, 2015、Iraqi News, March 24, 2015、Kull-na Shuraka’, March 24, 2015、al-Mada Press, March 24, 2015、Naharnet, March 24, 2015、NNA, March 24, 2015、Reuters, March 24, 2015、SANA, March 24, 2015、UPI, March 24, 2015などをもとに作成。
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