アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マーリア市でダーイシュ(イスラーム国)が自爆攻撃を行い、シャームの民のヌスラ戦線のアミール(司令官)アブー・マーリヤー・バービー氏が死亡した。
この自爆攻撃に先立ち、ダーイシュは7日、ハワール・キリス村で爆発物を積んだ自動車2台を相次いで自爆させ、シャーム戦線司令官2人を含む23人を殺害していた。
クッルナー・シュラカー(4月8日付)によると、この連続自爆攻撃で、シャーム戦線のヤフヤー・ザカリヤー・ハーフィズ(アブー・マリヤム)氏、ハーズィム・サーリフ(アブー・ナジーブ)氏、ルワイユ・サリーム・ハーフィズ氏、アリー・フサイン氏、ハサン・アクラマ氏、アリー・フサイン・ナーイフ氏が死亡したという。
シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、8日から9日にかけてのダーイシュによる自爆攻撃を非難し、反体制武装集団の糾合なくしてテロとの戦いは不可能だと主張したうえで、「(シリア革命の)原則と道徳を遵守する革命勢力を信頼し…、体制崩壊まであらゆる政治的レベルでの自衛を継続する」と表明した。
なおシャーム戦線に参加する一部の武装集団は8日、シャーム革命家大隊の結成を宣言し、離反していた。
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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(4月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)支配地域から家族を脱出させようとしたメンバー20人以上がダイル・ザウル市でダーイシュによって逮捕された。
逮捕された20人はまた、シリア政府支配地域に食糧物資などを密輸していたという
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ハサカ県では、ARA News(4月8日付)によると、シリア軍、国防隊とダーイシュ(イスラーム国)がウンム・キバル村一帯で交戦した。
またタッル・タムル町郊外のハリータ村一帯では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュと交戦した。
さらに、クッルナー・シュラカー(4月8日付)によると、人民防衛隊は、ラアス・アイン市西部のナッル・ヒンズィール村一帯、タッル・タムル町周辺一帯のダーイシュ拠点を攻撃した。
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ダイル・ザウル県では、ARA News(4月8日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、ティーム油田で働くすべての労働者・技術者を撤退させた。
シリア軍による空爆を避けるための措置だという。
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ハマー県では、SANA(4月8日付)によると、北カスタル村、ダキーラ村、マアダミーヤ村、アブー・フバイラート村、マスウード村、ジュッブ・マラービア村、トゥービーヤ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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スワイダー県では、SANA(4月8日付)によると、カスル村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, April 8, 2015、AP, April 8, 2015、ARA News, April 8, 2015、April 9, 2015、Champress, April 8, 2015、al-Hayat, April 9, 2015、Iraqi News, April 8, 2015、Kull-na Shuraka’, April 8, 2015、al-Mada Press, April 8, 2015、Naharnet, April 8, 2015、NNA, April 8, 2015、Reuters, April 8, 2015、SANA, April 8, 2015、UPI, April 8, 2015などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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