国連安保理はシリア情勢に関する非公式会合を開き、シリア国内で塩素ガスが使用されたとする問題に関して、シリア人医師2人と被害者とされる男性1人が証言を行った。
証言を行ったのは、米シリア医学協会代表のサーヒル・サフルール氏、3月16日にイドリブ県サルミーン市で塩素ガスによる中毒患者の治療を行ったというムハンマド・タナーリー氏の2人、2013年8月21日のダマスカス郊外県での「化学兵器」攻撃を逃れたというクサイ・ザカリヤー氏の3人。
サマンサ・パワー米国連大使は会合後に記者団に対して「我々は(塩素ガス使用の)責任者を特定するための仕組みを必要としており、この攻撃を誰が行ったのかを明らかにしたい…。あらゆる証拠が、ヘリコプターによって攻撃が行われたことを示しており、アサド政権のみがヘリコプターを持っている…。すべての安保理構成国が満足するかたちで前進し、攻撃を行った者はその行為に対して制裁を受けねばならない」と述べた。
『ハヤート』(4月18日付)によると、会合では米英仏などがシリア政府を追究する一方、ロシアは、シリア軍が塩素ガスを使用したとする証拠が不十分だと反論したという。
AFP, April 17, 2015、AP, April 17, 2015、ARA News, April 17, 2015、Champress, April 17, 2015、al-Hayat, April 18, 2015、Iraqi News, April 17, 2015、Kull-na Shuraka’, April 17, 2015、al-Mada Press, April 17, 2015、Naharnet, April 17, 2015、NNA, April 17, 2015、Reuters, April 17, 2015、SANA, April 17, 2015、UPI, April 17, 2015などをもとに作成。
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