アレッポ県では、ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信が、クワイリス航空基地に着陸しようしていたシリア軍戦闘機をダーイシュが撃墜したとする映像を公開した。
アアマーク通信によると、ダーイシュはまた、パラシュートで脱出したパイロットと助手の2人を追撃し、パイロットを殺害したという。
なおこれに関して、シリア政府側の複数のメディアは、シリア軍戦闘機が技術的トラブルによって墜落したと報じたという。
一方、ARA News(4月21日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体の武装部隊は、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、スィリーン村の穀物サイロを制圧した。
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ダマスカス県、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がカダム区で反体制武装集団戦闘員2人を捕捉、ハジャル・アスワド市で「覚醒評議会の背教者」と断罪して斬首した。
ダーイシュはハジャル・アスワド市を拠点として、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプに侵攻、同キャンプの80%を占拠しているが、カダム区ではシリア政府と反体制武装集団が「国民和解」し、戦闘が行われていないという。
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ヒムス県では、SANA(4月21日付)によると、トゥワイナート村、ジャズル・ガス採掘所地帯、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハサカ県では、SANA(4月21日付)によると、バドラーン村、ミールビーヤ村、ラフラフ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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『ガーディアン』(4月21日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)の指導者、アブー・バクル・バグダーディー氏がイラク西部で3月に有志連合の空爆によって重傷を負っていたと報じた。
ダーイシュと関係の深いイラクの情報筋によると、バグダーディー氏は当初、生命の危機にあったが徐々に回復、ただし日常的な組織管理を再開するには至っていないという。<
同組織の複数の幹部は、バグダーディー氏が死亡すると想定し、新たな指導者を決める緊急の会議を開いたという。
AFP, April 21, 2015、AP, April 21, 2015、ARA News, April 21, 2015、Champress, April 21, 2015、The Guardian, April 21, 2015、al-Hayat, April 22, 2015、Iraqi News, April 21, 2015、Kull-na Shuraka’, April 21, 2015、al-Mada Press, April 21, 2015、Naharnet, April 21, 2015、NNA, April 21, 2015、Reuters, April 21, 2015、SANA, April 21, 2015、UPI, April 21, 2015などをもとに作成。
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