ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がスフナ市・タドムル市間に位置するアーラーク油田、ハイル油田を、シリア軍、国防隊との交戦の末に制圧した。
この戦闘で、シリア軍兵士・国防隊隊員56人(うち士官9人)が死亡、その一部は斬首により殺害されたという。
これにより、5月13日のダーイシュによるスフナ市、市攻撃以降のシリア軍側の死者数はこれで167人にのぼった。
これに対して、シリア軍は、タドムル市周辺各所のダーイシュ拠点に対して、少なくとも14回にわたって、「樽爆弾」などを使用して空爆を行った。
マサール・プレス(5月18日付)によると、シリア軍の空爆はタドムル市北部郊外のヴィーラート地区などに対して行われ、住民2人が死亡したという。
またダーイシュがタドムル市が撃ったと思われる迫撃砲弾複数発が、タドムル市内の国立博物館近くなどに着弾し、子供2人を含む住民5人が死亡した。
シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、ダーイシュがタドムル市を迫撃砲で集中的に攻撃したのはこれが初めて。
これに対して、AFP(5月18日付)は、シリア治安筋の話として、シリア軍がタドムル市北東部一帯でダーイシュを駆逐、戦闘員らはスフナ市方面に敗走したと伝えた。
一方、SANA(5月18日付)によると、タドムル市周辺、スフナ市・フライヒラ村回廊、アーミリーヤ村北部、サッド検問所一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
またタドムル市への潜入を試みたダーイシュ戦闘員を撃退、複数を殺傷した。
このほか、ラジャム・カスル村、ヒブラ村、ウンム・サフリージュ村、東サラーム村、ウンム・サフリージュ村、アブー・ハワーディード村、ガジャル・アミーン村、ムシャイリファ村東部丘陵地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ヒムス県に隣接するマフカル村一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。
また、SANA(5月18日付)によると、マフカラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, May 18, 2015、AP, May 18, 2015、ARA News, May 18, 2015、Champress, May 18, 2015、al-Hayat, May 19, 2015、Iraqi News, May 18, 2015、Kull-na Shuraka’, May 18, 2015、al-Mada Press, May 18, 2015、Masar Press Agency, May 18, 2015、Naharnet, May 18, 2015、NNA, May 18, 2015、Reuters, May 18, 2015、SANA, May 18, 2015、UPI, May 18, 2015などをもとに作成。
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