イドリブ県ジスル・シュグール市一帯での戦闘によるシリア軍・国防隊死者は260人以上に(2015年5月24日)

シリア人権監視団は、4月22日から5月24日までの約1ヶ月間でのジスル・シュグール市およびその周辺でのファトフ軍との戦闘で死亡したシリア軍将兵、国防隊隊員の数が少なくとも261人にのぼる、と発表した。

このうち90人が士官で、そのなかには特殊部隊司令官のムフイーッディーン・マンスール少将のほか、准将11人、大佐11人、中佐2人、少佐10人、大尉25人、中尉29人が含まれており、彼らはいずれも、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・ディーン戦線、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、フルカーン旅団、アンサール・シャーム、トルキスターン・イスラーム党、ジュヌード・シャームとの戦闘で戦死したという。

反体制活動家のハーディー・アブドゥッラー氏はユーチューブ(5月23日付)を通じて、イドリブ県ジスル・シュグール市内でのファトフ軍との戦闘で死亡したとされるシリア軍兵士130人あまりの遺体の映像を公開した。

アブドゥッラー氏によると、「彼らのほとんどは、そのすべてが殺害された訳ではないが、脱走し、自分の身を守ることにしか関心がなかった連中であり、このことはシリア軍の撤退が計画的で軍事組織として最低限の規律のもとになされたとの主張を否定するもの」だという。

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一方、『ハヤート』(5月25日付)によると、シリア政府支持者は、フェイスブックで、ジスル・シュグール国立病院でのシリア軍側の死者数が208人にのぼったと綴っているという。

また、SANA(5月24日付)は、ジスル・シュグール国立病院の守備隊脱出作戦でのシリア軍による空爆で、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員300人を殺害、数百人を負傷させたと伝えた。

これに対し、ハマー報道センターは25日、イドリブ県でのファトフ軍との戦闘で死亡したシリア軍兵士の数が545人に及ぶ発表、その氏名、出身地、階級を発表した。

 

AFP, May 24, 2015、AP, May 24, 2015、ARA News, May 24, 2015、Champress, May 24, 2015、Hama News Center, May 25, 2015、al-Hayat, May 25, 2015、Iraqi News, May 24, 2015、Kull-na Shuraka’, May 24, 2015、al-Mada Press, May 24, 2015、Naharnet, May 24, 2015、NNA, May 24, 2015、Reuters, May 24, 2015、SANA, May 24, 2015、UPI, May 24, 2015などをもとに作成。

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