シリア人権監視団などによると、ヒムス県タドムル市を制圧したダーイシュ(イスラーム国)は、同市南西部にあるUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡の円形劇場に住民を集め、男性20人を公開処刑(銃殺)した。
『ハヤート』(5月28日付)は、複数の反体制活動家の話として、処刑された男性20人が「シーア派」(イラン人、アフガン人)、「ヌサイリー派」(シリア政府の関係者・内通者)との嫌疑をかけられた射殺されたと伝えた。
これに関して、「シリア革命」の実現をめざし現地で活動していると主張する「タドムル市調整」のナースィル・サーイルを名乗る活動家は、処刑されたのが15人だとしたうえで、「イスラーム国が民間人を処刑したというのはまったくの誤報で、処刑されたのは、イラン人とアジア人(アフガン人)の戦闘員捕虜、シリア軍兵士だった。彼らは民間人などではない」と主張、ダーイシュの殺戮を擁護・正当化した。
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このほか、ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ジャズル・ガス採掘所地帯でシリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。
またタドムル報道センターによると、シリア軍はタドムル市各所を空爆したが、死者はなかった。
AFP, May 27, 2015、AP, May 27, 2015、ARA News, May 27, 2015、Champress, May 27, 2015、al-Hayat, May 28, 2015、Iraqi News, May 27, 2015、Kull-na Shuraka’, May 27, 2015、al-Mada Press, May 27, 2015、Naharnet, May 27, 2015、NNA, May 27, 2015、Reuters, May 27, 2015、SANA, May 27, 2015、UPI, May 27, 2015などをもとに作成。
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