シリア軍はアル=カーイダ系組織からなるファトフ軍が支配するイドリブ県各所を激しく爆撃(2015年6月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動といったアル=カーイダ系組織によって制圧されているザーウィヤ山一帯、イフスィム町、マルイヤーン村、ジューズィフ村、スフーフン村、アルバイーン山一帯、カフルミード村、ウライ村、ビンニシュ市、クーリーン村、アブー・ズフール航空基地周辺、タマーニア町、サラーキブ市を空爆した。

一方、SANA(6月1日付)によると、バーラ村、ムウタリム村、バルシューン村、カフルミード村、サラーキブ市一帯、アブー・ズフール航空基地周辺、ハーン・シャイフーン市、タマーニア町、サルジャ村、スィンジャール町をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ドゥラル・シャーミーヤ(6月1日付)は、アリーハー市で先週、住民と思われる遺体多数が遺棄された集団墓地が発見されたと伝えた。

発見されたのは、女性2人を含む20人の遺体で、遺体のほとんどは、頭と手足を切断されていたという。

これに関して、「アリーハー・ヤウム」事務局長のマーズィン・カシュターク氏によると、発見されたのは、シリア政府軍がアリーハー市から敗走する前に殺害した住民の遺体だと主張している。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラスタン市東部農場地帯、ウンム・シャルシューフ村郊外、ザアフラーナ村、キースィーン村などを「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(6月1日付)によると、ワーディー・アブヤド・ダム、ジバーブ・ハマド村、マッラーン村、ファワーイラ村、サワーナ町、ウルヤーニーヤ村、ザアフラーナ村をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアルバイン市、ドゥーマー市一帯などを6回にわたり空爆した。

またバーラー村では、シリア軍兵士2人が殺害された。

一方、SANA(6月1日付)によると、マルジュ・スルターン村、ハラスター市、マシュラファ村無人地帯、ジャラージール町無人地帯、カーラ市郊外無人地帯、ザバダーニー市東部山岳地帯、ハサヌー村、ハーン・シャイフーン・キャンプ一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、カーブーン区工業地帯をシリア軍が空爆した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン町、ヤードゥーダ村・ムザイリーブ町間、アトマーン村をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(6月1日付)によると、ブスラー・シャーム市東部地区、ダルアー市ダム街道地区などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、ARA News(6月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、トルコ国境に位置するダーイシュ(イスラーム国)の拠点タッル・アブヤド市の行政区画内に初めて進軍した。

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米中央軍(CENTCOM)は、有志連合が現地時間の5月31日8時から6月1日8時までの24時間で、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して23回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は10回におよび、ハサカ市近郊、ラッカ市近郊、アイン・アラブ市近郊のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 1, 2015、AP, June 1, 2015、ARA News, June 1, 2015、Champress, June 1, 2015、al-Durar al-Shamiya, June 1, 2015、al-Hayat, June 2, 2015、Iraqi News, June 1, 2015、Kull-na Shuraka’, June 1, 2015、al-Mada Press, June 1, 2015、Naharnet, June 1, 2015、NNA, June 1, 2015、Reuters, June 1, 2015、SANA, June 1, 2015、UPI, June 1, 2015などをもとに作成。

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