シリア革命反体制勢力国民連立のサリーム・イドリース暫定政府国防大臣は、スーリーヤ・ネット(6月1日付)に対して、「信頼できる消息筋」から得た情報だとして、「ダーイシュ(イスラーム国)のなかで、アサド政権の「指導的人物」180人が活動している」、「アル=カーイダとイランの間には協調関係がある」との暴論を展開した。
イドリース暫定国防大臣は、「ダーイシュの幹部の一部はイラク・バアス主義者残党の士官、アサド政権のムハーバラート士官と調整を行っており、またダーイシュと調整を行っている政権(幹部)の一部は、イランにいた」と述べている。
イドリース暫定国防大臣はまた、イランとアル=カーイダとの関係について、「その最たる証拠は、アル=カーイダがイラン国内で何らの活動も行っていないのかという問いに要約されている」と主張したが、この論理に基づくと、アル=カーイダ、ダーイシュの活動が顕在化していないサウジアラビア、カタール、トルコとこれらの組織との間に協調関係があることになる。
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また、シリア革命反体制勢力国民連立のハーディ・バフラ前代表もフェイスブックで2日、「イラク革命防衛隊の戦闘員1,500人が先週金曜日(5月29日)にスルンファ町(ラタキア県ヌサイリー山山頂)に派遣された」と吹聴した。
AFP, June 2, 2015、AP, June 2, 2015、ARA News, June 2, 2015、Champress, June 2, 2015、al-Hayat, June 3, 2015、Iraqi News, June 2, 2015、Kull-na Shuraka’, June 2, 2015、al-Mada Press, June 2, 2015、Naharnet, June 2, 2015、NNA, June 2, 2015、Reuters, June 2, 2015、SANA, June 2, 2015、al-Souria.net, June 1, 2015、UPI, June 2, 2015などをもとに作成。
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