アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハーリディーヤ地区(シリア政府支配下)に対して、反体制武装集団が迫撃砲、重火器で攻撃を行った。
また、シャフバー・ダム一帯からトルコ国境に近いガザル村周辺にいたる地域で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がシリア軍と交戦した。
一方、SANA(6月2日付)によると、アレッポ市西部郊外のマンスーラ村でシリア軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
シリア軍はまた、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、アンサーリー地区、マルジャ地区、シャッアール地区、フルワーニーヤ地区、インザーラート地区、バニー・ザイド地区、バーブ・ナスル地区、ナイラブ航空基地一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がナビー・アイユーブ高地(ザーウィヤ山)頂上一帯、マアッラト・ヌウマーン市を「樽爆弾」などで空爆し、1人が死亡した。
一方、複数の地元報道筋によると、シャームの民のヌスラ戦線は、アブー・ズフール航空基地に食糧物資などを搬入しようとしたハディーディー部族の2人を「反逆罪」(シリア政府に協力していた罪)で処刑した。
クッルナー・シュラカー(6月2日付)などによると、処刑されたのはシャイフ・ナーイフ・ヌーリー・ナウワーフ・サーリフ氏ら2人で、処刑はサラーキブ市で行われた。
なお、ドゥラル・シャーミーヤ(6月2日付)などによると、ハディーディー部族は、シリア中部・北部(イドリブ県、ハマー県)に多く暮らしており、ファフド・ジャースィム・フライジュ国防大臣などシリア軍士官を多数輩出している。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、クルド山一帯の村々をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ガントゥー市で、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団がシリア軍と交戦した。
一方、SANA(6月2日付)によると、キースィーン村、カンヌ村、ザアフラーナ村・タルビーサ市回廊、カフルラーハー市、ハウラ地方で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ヒムス軍団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市に近いワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプ一帯で、ジハード主義武装集団とシリア軍、国防隊が交戦した。
またレバノン国境に近いカラムーン地方無人地帯では、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団が、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員と交戦した。
一方、SANA(6月2日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
シリア軍はまた、ハラスター市で「テロリスト」が掘削した地下トンネルを発見、破壊した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャウバル区を空爆、またシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジハード主義武装集団と交戦した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が東カラク村一帯を「樽爆弾」で空爆した。
一方、SANA(6月2日付)によると、ダルアー市電力会社東部一帯など、アトマーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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クナイトラ県では、SANA(6月2日付)によると、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, June 2, 2015、AP, June 2, 2015、ARA News, June 2, 2015、Champress, June 2, 2015、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2015、al-Hayat, June 3, 2015、Iraqi News, June 2, 2015、Kull-na Shuraka’, June 2, 2015、al-Mada Press, June 2, 2015、Naharnet, June 2, 2015、NNA, June 2, 2015、Reuters, June 2, 2015、SANA, June 2, 2015、UPI, June 2, 2015などをもとに作成。
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