シリアを訪問中のスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、アサド大統領と会談し、SANA(6月16日付)によると、ジュネーブ3会議に向けた個別折衝の進捗などについて協議し、シリアの危機を政治的に解決するための協議を継続することで合意した。
会談ではまた、15日にアレッポ市で発生した反体制武装集団による「無差別」砲撃についても意見が交わされたという。
SANAによると、アサド大統領は会談で、テロリストが行う犯罪に沈黙することは、テロの継続を奨励することにつながると指摘、世界全体がテロの脅威を意識し、テロリストへの資金・武器援助、戦闘員の移動、そして関連する国連安保理決議への違反に反対する明確な姿勢を示す必要があると強調したという。
会談には、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、アフマド・アルヌース外務在外居住者省次官が同席した。
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スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表の事務局は、代表とアサド大統領の会談に先立って声明を出し、15日に反体制武装集団がアレッポ市各所に対して行った砲撃を「無差別攻撃」としたうえで、「反体制武装集団による民間人へ攻撃は…、いかなる状況であっても正当化され得ない。すなわち、住宅地へのシリア政府による「樽爆弾」での報復を招くだろう…。いかなる政府であっても、民間人殺害という代償を回避することを期待している」と非難した。
AFP, June 16, 2015、AP, June 16, 2015、ARA News, June 16, 2015、Champress, June 16, 2015、al-Hayat, June 17, 2015、Iraqi News, June 16, 2015、Kull-na Shuraka’, June 16, 2015、al-Mada Press, June 16, 2015、Naharnet, June 16, 2015、NNA, June 16, 2015、Reuters, June 16, 2015、SANA, June 16, 2015、UPI, June 16, 2015などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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