アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月16日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、マーリア市南部の戦略的要衝ウンム・フーシュ村に対して自爆攻撃などを行い、制圧を試みたが、「革命家」たちの武装部隊の抵抗を受け、撤退した。
これに関して、シリア人権監視団は、ダーイシュがウンム・フーシュ村で自爆攻撃などを行い、ジハード主義武装集団戦闘員ら10人が死亡した、と発表した。
アレッポ県北部のマーリア市一帯では、ダーイシュの進軍を受け、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、シャーム戦線、シャーム革命家大隊などが抵抗を続けている。
なお、このうちヌスラ戦線を除くジハード主義武装集団らは「ハワーリジュ派前衛撃破」合同作戦司令室を設置し、アレッポ県北部でダーイシュと交戦しているという。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)ダマスカス州が、イスラーム軍幹部だとされる男性を斬首処刑した。
この男性は、イスラーム軍の武器弾薬庫の管理担当者で、東カラムーン地方で拘束された際、弾薬・装備を所持していたという。
男性はオレンジ色の囚人服を着せられ、ナイフで首を斬られて、処刑されたという。
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米中央軍(CENTCOM)は、6月16日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して11回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は4回におよび、ハサカ市近郊(2回)、アレッポ市近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。
AFP, June 16, 2015、AP, June 16, 2015、ARA News, June 16, 2015、Champress, June 16, 2015、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2015、al-Hayat, June 17, 2015、Iraqi News, June 16, 2015、Kull-na Shuraka’, June 16, 2015、al-Mada Press, June 16, 2015、Naharnet, June 16, 2015、NNA, June 16, 2015、Reuters, June 16, 2015、SANA, June 16, 2015、UPI, June 16, 2015などをもとに作成。
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