カーミシュリー市(ハサカ県)で国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが交戦(2015年6月16日)

ハサカ県では、ARA News(6月16日付)によると、カーミシュリー市内で早朝、国防隊隊員と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュ隊員が衝突、交戦した。

衝突は、国防隊が民主統一党の支持者1人を逮捕したことに端を発し、アサーイシュが報復として国防隊隊員約20人を拘束したことで激化し、撃ち合いになったという。

両者の戦闘の末、アサーイシュはカーミシュリー市内の旧軍事情報局ビル、通信局ビル、カーミシュリー市役所駐車場、鉄道駅など政府関連の施設複数カ所を占拠、最終的には、政府当局が、拘置していた逮捕者複数名を釈放、またアサーイシュも拘束していたシリア治安当局関係者を釈放したという。

なお、クッルナー・シュラカー(6月17日付)によると、両者の戦闘は、タイイ部族の若者らからなる国防隊が、西クルディスタン移行期民政局が定めた徴兵義務に応じるよう求めて、若者たちを拘束したことに端を発していたという。

カーミシュリー市の主要拠点を制圧したアサーイシュはまた、カーミシュリー市南西部のアラーヤ刑務所付近で、ハサカ県の国防隊創設者でタイイ部族長のムハンマド・ファーリス氏ら士官2人を逮捕したという。

AFP, June 16, 2015、AP, June 16, 2015、ARA News, June 16, 2015、Champress, June 16, 2015、al-Hayat, June 17, 2015、Iraqi News, June 16, 2015、Kull-na Shuraka’, June 16, 2015、June 17, 2015、al-Mada Press, June 16, 2015、Naharnet, June 16, 2015、NNA, June 16, 2015、Reuters, June 16, 2015、SANA, June 16, 2015、UPI, June 16, 2015などをもとに作成。

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