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ハルキー内閣の危機解決政治プログラム実施閣僚委員会は、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長、ムハンマド・イブラーヒーム・シャッアール内務大臣、および内務省各部局長と会合を開き、在外の反体制活動家・組織代表が国民対話大会出席のためにシリアに帰国する際の身柄保障の方法などについて協議した。
SANA(1月22日付)が報じた。
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シリアの外務在外居住者省は国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を提出、ハマー県サラミーヤ市での自爆テロに関して、シャームの民のヌスラ戦線の犯行だと断じたうえで、シリア領内でのテロを非難し、断固たる姿勢で対処するよう求めた。
SANA(1月22日付)が報じた。
ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(1月22日付)によると、ラアス・アイン市に対して自由シリア軍が迫撃砲・戦車などで住宅地に激しい砲撃を加え、子供2人を含む民間人4人と民主統一党人民防衛隊の戦闘員1人が死傷した。
砲撃では、シリア・クルド国民評議会のラアス・アイン市副代表の自宅も破壊されたという。
同報道によると、戦闘で負傷した自由シリア軍の兵士はトルコ領内に搬送されたが、トルコ当局は戦火を逃れて避難しようとする市民の入国を阻止している、という。
またトルコ国境近くに展開する自由シリア軍が民間人2人を狙撃、射殺した。
犠牲者の父親は、クッルナー・シュラカーの電話取材に対して「バアス体制でもこんなことはしなかった」と怒りを露わにしたという。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市で軍と反体制武装勢力が激しく交戦、過去3日で双方に130人以上の死者が出た。
一方、SANA(1月22日付)によると、シャーイル山(ハマー県)西部のガソリン・スタンドを反体制武装勢力が襲撃したが、軍が撃退し、装備を破壊した。
またラスタン市では、軍の反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、軍事評議会をなのる武装集団の戦闘員複数を殲滅した。
このほか、アービル村、ハイダリーヤ村、西ブワイダ市、ウンム・サフル村、カフル・アーヤー村、クサイル市郊外、ヒムス市(ジャウバル区、スルターニーヤ地区などで、軍が反体制武装勢力を追撃し、多数の戦闘員を殺傷した。
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ダマスカス郊外県では、SANA(1月22日付)によると、ダーライヤー市、ドゥーマー市、フジャイラ村、ズィヤービーヤ町、ムライハ市などで軍が反体制武装勢力の追撃を続け、多数の戦闘員を殺傷、拠点を破壊した。
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アレッポ県では、SANA(1月22日付)によると、クワイリス市、ウワイジャ地区、バービース村、ブンヤーミーン市、マンスーラ村、サフィーラ市などで、軍が反体制武装勢力を追撃し、多数の戦闘員を殺傷、拠点を破壊した。
またアレッポ市では、サーフール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、シャイフ・サイード地区、旧市街、バニー・ザイド地区、ブスターン・バーシャー地区、シャイフ・ナッジャール地区、ライラムーン地区などで、軍が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。
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ハマー県では、SANA(1月22日付)によると、カフルズィーター市で軍が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷、拠点を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(1月22日付)によると、ウンム・ジャリーン村、サーリヒーヤ村などで軍が反体制武装勢力に対する特殊作戦を行い、多数の戦闘員を殺傷した。
民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、「国際社会の意思」に基づく暴力の即時停止とその遵守、「立法権、行政権を有し、すべての国家機関を通じて国家運営を行う全権を有する移行期政府」の発足を主唱し、政治的解決に向けた自らのヴィジョンを改めて明示した。
また声明において委員会は、ラアス・アイン市への自由シリア軍とサラフィー主義者の侵攻を「アラブ・クルド内戦への道を開き…国益に資さない」と非難する一方、国防隊創設による体制派民兵の「合法化」を「国家の根底に觝触し、内戦を促す」と指弾した。
国連の潘基文事務総長とアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表はニューヨークで会談し、シリア政府と反体制勢力双方による殺戮・破壊行為の増大への懸念と失望を表明するとともに、両者への外国の武器供与を批判した。
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ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣は、シリア情勢が明確な結論を得ないままに長期化するとの見方を示した。
ボグダノフ副大臣は「当初は2、3ヶ月で決着する期待があったが、もう2年が経過している。事態は異なったかたちで推移しており、紛争は長引くだろう」と述べた。
ロシアの複数の通信社が伝えた。
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サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣はリヤードでのアラブ経済サミット後の記者会見で、シリア問題に関して、国際社会、とりわけ国連安保理に適切な危機解決策を講じるため、早急に介入するよう呼びかけた。
サウード・ファイサル外務大臣は「シリア政府は、テロリストが国民と戦っていると国民に納得させいようとしている。現政府と反体制活動家の間に政治的解決が実現しそうにはない」と述べた。
そのうえで「我々は大きな岐路に立たされている…。自らの国の歴史と国民を破壊した者と交渉などできようか?」と述べ、アサド政権との交渉を拒否すべきだと主張した。
AFP, January 22, 2013、Akhbar al-Sharq, January 22, 2013、al-Hayat, January 23, 2013、Kull-na Shuraka’, January 22, 2013、al-Kurdiya News,
January 22, 2013、Naharnet, January 22, 2013、Reuters, January 22, 2013、SANA,
January 22, 2013などをもとに作成。
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ナハールネット(11月21日付…
イドリブ県では、テレグラムの「…