YPG主体のユーフラテスの火山合同作戦司令室がダーイシュ(イスラーム国)への攻勢を続け、タッル・アブヤド市南部の要衝第93旅団基地を制圧(2015年6月22日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のユーフラテスの火山合同作戦司令室が、有志連合の援護空爆を受け、タッル・アブヤド市南方、アイン・イーサー市の南西部に位置する第93旅団基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(6月22日付)、ARA News(6月22日付)は、ユーフラテスの火山合同作戦司令室が第93旅団基地を制圧した、と報じた。

Kull-na Shuraka’, June 22, 2015

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ヒムス県では、『ワタン』(6月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるタドムル市西部の柑橘農園西部一帯で、シリア軍歩兵部隊が「具体的な進軍」を遂げる一方、タドムル市一帯を空爆した。

これに関して、シリア人権監視団は、シリア軍が過去2日間で、同地への潜入を試みるダーイシュを撃退し、タドムル市10キロの地点まで接近したと発表した。

同監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表がAFP(6月22日付)に述べたところによると、シリア軍は、同地を掌握することで、ジャズル・ガス採掘所からの石油・ガスの供給を確保しようとしており、タドムル市そのもの攻略は検討してない模様だという。

なおシリア人権監視団によると、シリア軍とダーイシュはウンム・ジャーミア村一帯でも交戦し、双方に死傷者が出たという。

一方、SANA(6月22日付)によると、マクサル・ヒサーン村、ジャズル・ガス採掘所一帯、ナスラーニー山一帯、タドムル市一帯、タフハ村などをシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ウンム・フーシュ村、ウンム・クラー村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)がジハード主義武装集団と交戦した。

またダービク村一帯への有志連合の空爆により、ダーイシュ戦闘員1人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(6月23日付)によると、ブーカマール市で、ウンム・アブドゥッラフマーン・マグリビーヤ女史率いるダーイシュ(イスラーム国)宗教警察(ヒスバ)が、マグリブの礼拝後にシャリーアに則った衣服を身につけていなかったとして、女性複数を逮捕した。

マグリビーヤ女史が率いるヒスバはそのほとんどがモロッコ人女性から構成されているという。

また、マヤーディーン市では、ヒスバがイフタールを行わなかったとして男性2人を絞首刑に処したという。

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米中央軍(CENTCOM)は、6月22日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して17回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は3回におよび、タッル・アブヤド市近郊のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 22, 2015、AP, June 22, 2015、ARA News, June 22, 2015、June 23, 2015、Champress, June 22, 2015、al-Hayat, June 23, 2015、Iraqi News, June 22, 2015、Kull-na Shuraka’, June 22, 2015、al-Mada Press, June 22, 2015、Naharnet, June 22, 2015、NNA, June 22, 2015、Reuters, June 22, 2015、SANA, June 22, 2015、UPI, June 22, 2015、al-Watan, June 22, 2015などをもとに作成。

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