ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市ヌシューワ地区(南部)、グワイラーン地区(南東部)で、ダーイシュ(イスラーム国)が3台の車を自爆させ、シリア軍兵士、国防隊隊員少なくとも12人が死亡した。
SANA(6月29日付)によると、ダーイシュは東グワイラーン地区で2度にわたり自爆攻撃を行い、2人が死亡、多数が負傷したが、3度目の自爆攻撃はシリア軍によって阻止されたという。
しかし、シリア軍、国防隊は市内での戦闘でダーイシュ戦闘員9人を殺害、またシリア軍戦闘機がマディーナ・リヤーディーヤ一帯、ヌシューワ地区を空爆した。
シリア人権監視団によると、シリア軍はダーイシュが侵攻した南部、南東部の主要な住宅街を奪還することには成功したが、同市からダーイシュを完全に放逐するには至っていないという。
一方、ARA News(6月29日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は、ダーイシュとの戦闘の末にアズィーズィーヤ地区、タラーイア地区、サーリヒーヤ地区を制圧し、アブー・アムシャ地区に進軍し戦闘を続けた。
このほか、SANA(6月29日付)によると、ハサカ市マンシヤ地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
シリア軍はまた県内各所でダーイシュの拠点に対して空爆を行った。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が米国による空爆の援護を受けて、タッル・アブヤド市南部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュ・メンバー9人を殺害した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマヤーディーン市で男性1人を斬首、その後、1日間にわたって張り付けにして放置した。
またダーイシュはこの男性以外にも、道路閉鎖、麻薬密売などの罪で男性4人を処刑したという。
一方、ダーイシュ(イスラーム国)ハイル州(ダイル・ザウル県のこと)広報局は声明を出し、マリーイーヤ村を空爆していたシリア軍戦闘機をダイル・ザウル航空基地上空で撃墜したと主張した。
他方、SANA(6月29日付)によると、マリーイーヤ村、ジャフラ村をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯でシリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。
一方、SANA(6月29日付)によると、ウンク・ハワー村、アイン・フサイン村、カフルラーハー市、バルグースィーヤ村、ムシャイリファ村、東サラーム村、アブー・アラーヤー村、ラジャム・カスル村、ラジュム・アーリー村、アブー・ジャリース村、ラスム・ハミーダ村、ウンム・サフリージュ村、ウンム・リーシュ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
シリア軍はまた、ジャズル・ガス採掘所一帯、バルアース村、タドムル市一帯、ファースィダ村、ジバーブ・ハマド村、ザアフラーナ村を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、SANA(6月29日付)によると、ウカイリバート町、ジャニー・アルバーウィー村をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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米中央軍(CENTCOM)は、6月29日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して18回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は9回におよび、ラッカ市近郊(1回)、ハサカ市近郊(7回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。
AFP, June 29, 2015、AP, June 29, 2015、ARA News, June 29, 2015、Champress, June 29, 2015、al-Hayat, June 30, 2015、Iraqi News, June 29, 2015、Kull-na Shuraka’, June 29, 2015、al-Mada Press, June 29, 2015、Naharnet, June 29, 2015、NNA, June 29, 2015、Reuters, June 29, 2015、SANA, June 29, 2015、UPI, June 29, 2015などをもとに作成。
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