ハサカ県では、SANA(6月30日付)によると、ハサカ市ヌシューワ・シャリーア地区、ヌシューワ・ヴィーラート地区に潜入していたダーイシュ(イスラーム国)をシリア軍、国防隊が追い詰め包囲、またサーリヒーヤ地区、ナフティー地区、タッル・ハジャル地区、ナースィラ地区、中心街、マサーキン・カダー地区、アスカリー地区、工業地区、マルシュー地区、サカン・アティッバー地区において安全を確保した。
SANAによると、シリア軍、国防隊はまた、東グワイラーン地区でダーイシュ戦闘員の追撃を続け、外国人戦闘員40人を殲滅、ダーイシュ戦闘員らはフムル・ヴィーラート地区方面に敗走したという。
これに関して、シリア人権監視団は、ハサカ市西ヌシューワ地区でのダーイシュとの戦闘で、シリア軍の大佐1人が死亡したと発表した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、フルクルス町で未明、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍部隊を狙って自動車による自爆攻撃を行った。
これに対して、シリア軍はダーイシュの支配下にあるタドムル市一帯を空爆し、子供3人を含む住民5人が死亡した。
一方、SANA(6月30日付)によると、柑橘農園一帯、タドムル市一帯、タッル・ワアル村、カディーム村をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アブー・バラーヤー村、フライターン村一帯で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。
一方、SANA(6月30日付)によると、イスリヤー村、サリーム村、ハッダージュ村、クナイトラート村、アイドゥーン村、ジャマーラ村、ザーキヤ村をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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スワイダー県では、SANA(6月30日付)によると、ブサイナ丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、有志連合がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるブーカマール市郊外のアシャーイル村を空爆し、シリア人戦闘員2人が死亡した。
また、シリア人権監視団によると、イスラーム国が、シリアで「魔術」を使ったとの理由で女性2人を斬首。
監視団によると、ダーイシュは27日と28日に2組の夫婦を殺害。どちらの夫婦も魔術を使ったと非難され、女性たちは夫と一緒に処刑されたという。
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米中央軍(CENTCOM)は、6月30日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して16回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は5回におよび、ハサカ市近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(3回)、タッル・アブヤド市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。
AFP, June 30, 2015、AP, June 30, 2015、ARA News, June 30, 2015、Champress, June 30, 2015、al-Hayat, July 1, 2015、Iraqi News, June 30, 2015、Kull-na Shuraka’, June 30, 2015、al-Mada Press, June 30, 2015、Naharnet, June 30, 2015、NNA, June 30, 2015、Reuters, June 30, 2015、SANA, June 30, 2015、UPI, June 30, 2015などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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