シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ハサカ市東ヌシューワ地区を制圧(2015年7月4日)

ハサカ県では、SANA(7月4日付)によると、シリア軍、国防隊が、ハサカ市東ヌシューワ地区でのダーイシュ(イスラーム国)の戦闘の末、同地を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、ハサカ市南部のヌシューワ地区周辺で、シリア軍、国防隊が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シリア軍が同地一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、スィッリーン町東部のダーリー・ハサン村の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊拠点近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発、その後、人民防衛隊主体のユーフラテスの火山合同作戦司令室とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

また、戦闘と時を同じくして、有志連合が同地一帯を空爆した。

さらに、タッル・アブヤド市南部では、3日晩から人民防衛隊とダーイシュの交戦が続き、ダーイシュ戦闘員5人(シリア人4人、外国人1人)、人民防衛隊司令官3人が死亡した。

一方、SANA(7月4日付)によると、マンビジュ市、アレッポ市東部の航空士官学校一帯のダーイシュ(イスラム国)拠点などに対してシリア軍が特殊作戦を実施し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市で有志連合の空爆によると思われる爆発が複数回発生した。

また同監視団によると、ダーイシュは、ラッカ市内各所に監視カメラを設置し、厳戒態勢を強化した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月4日付)によると、マリーイーヤ村、シューラー村をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月4日付)によると、タドムル市南部、スフナ市一帯、ワーディー・アブヤドで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(7月4日付)によると、ヒルバ村、ジャビーブ村、カスル村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月4日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して38回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は26回におよび、ハサカ市近郊(5回)、ラッカ市近郊(18回)、アイン・アラブ市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 4, 2015、AP, July 4, 2015、ARA News, July 4, 2015、Champress, July 4, 2015、al-Hayat, July 5, 2015、Iraqi News, July 4, 2015、Kull-na Shuraka’, July 4, 2015、al-Mada Press, July 4, 2015、Naharnet, July 4, 2015、NNA, July 4, 2015、Reuters, July 4, 2015、SANA, July 4, 2015、UPI, July 4, 2015などをもとに作成。

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