シリア領内での有志連合の爆撃で「カリフ制の幼獣」8人を含むダーイシュ(イスラーム国)戦闘員51人が死亡(2015年8月6日)

シリア人権監視団は、有志連合戦闘機がラッカ県、ダイル・ザウル県、ハサカ県各所のダーイシュ(イスラーム国)に対して空爆を行い、過去48時間で戦闘員51人を殺害したと発表した。

空爆の標的となったダイル・ザウル県マヤーディーン市の消費機構ビル(ダーイシュが行政裁判所として使用)では11人が死亡、またラッカ県タブカ市近郊のカリーン軍事地区では29人が死亡した。

それ以外の犠牲者は、ダイル・ザウル県、ハサカ県、ラッカ県の街道沿いの検問所、拠点などへの空爆によるものだという。

戦闘員のほとんどはシリア人で、そのなかには「カリフ制の幼獣」と称される児童戦闘員8人も含まれているという。

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ハサカ県では、ARA News(8月6日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がハサカ市南東部のサブア・スクール地区、ラジュマーン村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、有志連合の戦闘機、戦闘ヘリが人民防衛隊を航空支援した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カルヤタイン市郊外の農道で爆発が起き、5人が死亡した。

爆発が発生した場所は5日にダーイシュ(イスラーム国)の進攻を受け、占拠された地域。

一方、SANA(8月6日付)によると、タドムル市西部郊外の三角地帯、同市南部のアッバースィーヤ地区をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(8月6日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム戦線がウンム・クラー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、拠点複数カ所を制圧した。

一方、SANA(8月6日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(8月6日付)によると、ラジャム・ダウラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、8月6日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して15回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は6回におよび、ハサカ市近郊(1回)、アレッポ市近郊(2回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, August 6, 2015、AP, August 6, 2015、ARA News, August 6, 2015、Champress, August 6, 2015、al-Hayat, August 7, 2015、Iraqi News, August 6, 2015、Kull-na Shuraka’, August 6, 2015、al-Mada Press, August 6, 2015、Naharnet, August 6, 2015、NNA, August 6, 2015、Reuters, August 6, 2015、SANA, August 6, 2015、UPI, August 6, 2015などをもとに作成。

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