アサド大統領の甥のスライマーン氏への極刑を求めるデモがラタキア市で発生し、1,000人以上が参加(2015年8月9日)

ラタキア県では、シリア人権監視団などによると、アサド大統領の甥のスライマーン・アサド氏が7日ラタキア市内でハッサーン・シャイフ空軍大佐を射殺したとされる事件に抗議する座り込みデモが8日晩から9日にかけてズィラーア交差点で行われ、住民ら1,000人以上が参加した。

Kull-na Shuraka’, August 9, 2015

デモ参加者は、スライマーン氏の処刑を主唱し、「国民は大佐(シャイフ空軍大佐のこと)のための報復を望む」、「我々はお前の首が欲しい、スライマーンよ」といったシュプレヒコールを叫び、抗議したという。

また、スライマーン氏の生地であるラタキア県バスナーダー村の住民もデモに参加し、スライマーン氏が処罰されるまで座り込みを続けるよう参加者に呼びかけた。

クッルナー・シュラカー(8月9日付)によると、デモは、8日のバスナーナー村での葬儀と埋葬終了後に同村で始まり、8日晩にラタキア市内に拡大し、ズィラーア交差点で座り込みデモに発展したという。

なお、スライマーン氏本人および家族は、フェイスブックなどを通じてスライマーン氏の無罪を主張している。

Kull-na Shuraka’, August 9, 2015

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トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、スライマーン氏によるシャイフ空軍大佐殺害に関して「政権が軍、民兵に対して、シリア人弾圧の継続を奨励する見本」と非難した。

AFP, August 9, 2015、AP, August 9, 2015、ARA News, August 9, 2015、Champress, August 9, 2015、al-Hayat, August 10, 2015、Iraqi News, August 9, 2015、Kull-na Shuraka’, August 9, 2015、al-Mada Press, August 9, 2015、Naharnet, August 9, 2015、NNA, August 9, 2015、Reuters, August 9, 2015、SANA, August 9, 2015、UPI, August 9, 2015などをもとに作成。

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