米トルコ両政府が設置合意したアレッポ県北部の「安全保障地帯」でアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動と「穏健な反体制派」がダーイシュ(イスラーム国)支配地域に対して攻勢(2015年8月13日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月13日付)がシャーム自由人イスラーム運動の情報として伝えたところによると、「革命家」が、トルコ国境に近いアアザーズ郡ドゥーディヤーン村近郊にあるダーイシュ(イスラーム国)支配下のヒルバ村、カッラ村、そしてその近郊にあるガソリン・スタンドを襲撃し、ダーイシュとの数時間にわたる戦闘の末に同地を制圧した。

ヒルバ・ハーディア村制圧作戦に参加したのは、アル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動、「穏健な反体制派」のスルターン・ムラード旅団、そしてシャーム戦線(「命じられるままに進め連合」、ムジャーヒディーン軍、ヌールッディーン・ザンキー運動、アサーラ・ワ・タンミヤ運動)といった武装集団。

ドゥーディヤーン村一帯は、米トルコ両政府が「安全地帯」を設置することを合意した地域内に位置する。

一方、シリア人権監視団によると、クワイリス航空基地をめぐり9日から激化していたシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘で、シリア軍士官31人(うち准将および大佐は3人)を含む39人、ダーイシュ戦闘員33人が死亡した。

他方、SANA(8月13日付)によると、航空士官学校一帯、ナイラブ航空基地西部、サフィーラ市一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・ハミース市一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦する一方、有志連合と思われる戦闘機がハサカ市西部のアブドゥルアズィーズ山一帯を空爆した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン村郊外にあるダム西部一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団と、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦した。

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ヒムス県では、SANA(8月13日付)によると、タドムル市郊外のタール山北部、採石場東部、バイヤラート村南東部、同市西部の三角地帯、ジャズル・ガス採掘所一帯をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員多数を殺傷、装備・拠点を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、サラミーヤ市東方の東ビッリー村でシリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線などが占拠するヤルムーク・パレスチナ難民一帯、タダームン区で、シリア軍、国防隊とジハード主義武装集団が交戦した。

AFP, August 13, 2015、AP, August 13, 2015、ARA News, August 13, 2015、Champress, August 13, 2015、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2015、al-Hayat, August 14, 2015、Iraqi News, August 13, 2015、Kull-na Shuraka’, August 13, 2015、al-Mada Press, August 13, 2015、Naharnet, August 13, 2015、NNA, August 13, 2015、Reuters, August 13, 2015、SANA, August 13, 2015、UPI, August 13, 2015などをもとに作成。

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