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ダマスカス郊外県では、SANA(12月26日付)によると、ダーライヤー市、ドゥーマー市郊外、ハラスター市、シャブアー町、ヤブルード市などで軍が反体制武装勢力の追撃を続け、多数の戦闘員を殺傷した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区で、パレスチナ人を含む反体制武装勢力がパレスチナ人民委員会(PFLP-GCが統括)の民兵と交戦した。
同監視団によると、軍がヤルムーク区周辺への砲撃を行い、またタダームン区で反体制武装勢力と交戦した。
『ワタン』(12月26日付)は、「周辺地域に撤退していた武装集団が戻ってきたのを受け」、ヤルムーク区で戦闘が再開し、複数の世帯が避難を余儀なくされた、と報じた。
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アレッポ県では、SANA(12月26日付)によると、ハーン・アサル村、タッル・シュガイブ村、カブターン・ジャバル村、アナダーン市、ラスム・アッブード村、マンナグ村、バヤーヌーン町・マーリア市回廊、タッル・リフアト市、ジブリーン市、ハーン・トゥーマーン村、アレッポ市ブスターン・カスル地区などで、軍が反体制武装勢力を交戦し、ハッターブ大隊戦闘員など多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。
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ハマー県では、SANA(12月26日付)によると、反体制武装勢力がムハルダ発電所を破壊し、県のほぼ全域で電力供給が停止した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺などへの軍の砲撃で反体制武装勢力の戦闘員19人が死亡、数十人が負傷した。
同監視団によると、この砲撃は過去数ヶ月間において最大規模。
また同基地周辺では、軍と反体制武装勢力が交戦、軍側にも数十人の死傷者が出た、という。
一方、SANA(12月26日付)によると、トゥウーム村、アラブ・サイード村、サルジャ村、ワーディー・ダイフ地区周辺などで軍が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。
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ヒムス県では、SANA(12月26日付)によると、レバノン領内からクサイル地方ジュースィーヤ村に潜入を試みたイスラームの盾旅団を名乗る反体制武装勢力を国境警備隊が撃退し、同旅団を指揮するムハンマド・ヌール・クッバジーを含む戦闘員ほぼ全員を殲滅した。
またヒムス市ダイル・バアルバ地区でも、軍が反体制武装勢力を殲滅した。
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ラッカ県では、ラッカ県では、シリア人権監視団が、カフターニーヤ市郊外の農園を軍が砲撃し、子供8人を含む20人が死亡したと発表した。
これに対し、SANA(12月26日付)は、反体制武装勢力がカフターニーヤ市を襲撃し、女性、子供を含む多数の市民を殺害したと報じた。
また軍は、マアダーン地方で灯油を積んだ貨物トラック3台を襲撃しようとした反体制武装勢力と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、逮捕したという。
アサド大統領はムハンマド・ユースフ・フサインを国家評議会議長に任命した。
SANA(12月26日付)が報じた。
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ロイター通信(12月26日付)は、ダマスカス国際空港消息筋の話として、ベイルートのアメリカン大学病院で治療を受けていたムハンマド・イブラーヒーム・シャッアール内務大臣が空路で帰国したと報じた。
シリア人権監視団は、2011年3月以降の死者数が45,048人に達したと発表した。内訳は民間人31,544人、軍兵士11,217人、離反兵1,511人、身元不明者776人。
同監視団のアリー・アブドゥッラフマーン代表によると、上記死者の他に数千人の行方不明者がおり、また「シャッビーハ」(政権支持者)の死者数は含んでいないという。
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在外のシリア国民評議会のムハンマド・ヤースィーン・ナッジャールは、トルコのイスタンブールで『ハヤート』(12月27日付)に対して、「革命家たちの勝利をハイジャックし、政治、経済といったすべての領域で反体制勢力に押し付けようとする」動きがあるとして、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表の民主的変革諸勢力国民調整委員会(国内で活動)使節団との会談を批判した。
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トルコのシャンウルファ市で、反体制活動家らが「ハサカ県国民大会」の名で声明を出し、12月23、24日に大会を開いたと発表した。
同大会の閉幕声明によると、大会は、シリア国民評議会とシリア革命反体制勢力国民連立の主催で開催され、ハサカ県のアラブ人、クルド人、アッシリア教徒、チェチェン人、ヤズィード派など広範な階層の代表者が参加した。
参加者は主に以下3点を合意した。
1. 革命武装勢力を統合し、ハサカ県革命軍事評議会を結成する。
2. 自由シリア軍への敵対行為を革命全体への敵対行為をみなす。
3. 県内に暫定文民評議会を設置し、自治を行う。
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軍憲兵隊長のアブドゥルアズィーズ・ジャースィム・シャッラール少将が、ユーチューブ(12月26日付)を通じて離反を宣言し、「国民の革命に加わる」と発表した。
「軍が国を護るという基本的な任務から逸脱し、殺戮破壊集団に成り下がった」のが離反の理由。
『ハヤート』(12月27日付)によると、シャッラール少将は無名で、その任務は軍内の警察活動に限られていた。
またロイター通信(12月26日付)は、シリア治安消息筋の話として、シャッラール少将が「1ヶ月以内に退役予定だった」と伝えた。
しかしBBC(12月27日付)など欧米諸国の主要メディアは、「これまで最高位の士官の離反」などと過剰報道に終始した。
アナトリア通信(12月26日付)によると、シャッラール少将は家族とともに、ジルヴェキョズ国境通行所を通過し、トルコのハタイ県に入国した。
http://www.youtube.com/watch?v=hdbhJYftN_g&feature=player_embedded
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自由シリア軍マアッラト・ヌウマーン軍事評議会議長を名乗るハイサム・ウファイスィー大佐は、「イドリブ解放作戦」を開始したと発表した。ロイター通信(12月27日付)が報じた。
アラブ連盟は、ヨルダンのザアタリー避難民キャンプで避難生活を送るシリア人の間で、エイズや結核などの病気が蔓延し始めていると警鐘を鳴らした。
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ダマスカスを訪問中のアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は张迅駐シリア中国大使と会談した。
AFP, December 26, 2012、Akhbar al-Sharq, December 26, 2012、al-Hayat, December 27, 2012、Kull-na Shuraka’, December 26, 2012、al-Kurdiya News,
December 26, 2012、Naharnet, December 26, 2012、Reuters, December 26, 2012,
December 27, 2012、SANA, December 26, 2012、UPI, December 26, 2012、al-Watan, December 26, 2012などをもとに作成。
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