『ハヤート』(8月22日付)などは、イスラエル軍が20日深夜から21日未明にかけて、クナイトラ県ゴラン高原およびダマスカス郊外県南部のシリア軍・国防隊の拠点複数カ所を空爆した。
イスラエル軍による空爆は、シリア領内から発射された迫撃砲弾複数発がイスラエル北部に着弾したのを受けた報復措置だという。
これに関して、SANA(8月21日付)は、「イスラエル軍戦闘機が20日夜11時半にクナイトラ方面の軍拠点1カ所を攻撃し、1人が死亡、6人が負傷した」と伝えた。
また、シリア人権監視団は、イスラエル軍の空爆によってシリア軍兵士2人(うち1人が士官)と国防隊隊員5人が死亡した、と発表した。
一方、イスラエル軍消息筋によると、空爆はゴラン高原の兵力引き離しラインから15キロシリア領内に入った拠点14カ所に対して行われたという。
またイスラエル外務省報道官は、この空爆のきっかけとなったシリア領内からの攻撃に関して、「パレスチナのイスラーム・ジハード運動が行ったとの信頼できる情報があり…、この攻撃は(イラン・イスラーム革命防衛隊の)クドス軍団のパレスチナ人部隊のイラン人司令官サフィード・エザーディーによって指揮されたものだ」と述べた。
しかし、パレスチナ・ジハード運動広報局は声明を出し、イスラエル外務省報道官の発言内容を否定した。
AFP, August 21, 2015、AP, August 21, 2015、ARA News, August 21, 2015、Champress, August 21, 2015、al-Hayat, August 22, 2015、Iraqi News, August 21, 2015、Kull-na Shuraka’, August 21, 2015、al-Mada Press, August 21, 2015、Naharnet, August 21, 2015、NNA, August 21, 2015、Reuters, August 21, 2015、SANA, August 21, 2015、UPI, August 21, 2015などをもとに作成。
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