ハマー県北部ガーブ平原でファトフ軍が再び優勢、アレッポ県バーシュカウィー村ではシャーム戦線の内部対立に乗じてシリア軍が反転攻勢(2015年8月26日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ガーブ平原一帯、ドゥワイル・アクラード村(クルド山)で、シャームの民のヌスラ戦線、ジュヌード・シャーム(チェチェン人)、トルキスターン・イスラーム党などジハード主義武装集団とシリア軍、国防隊、アラブ系・アジア系外国人戦闘員が交戦、ヌスラ戦線側が、タッル・ワースィト村、ズィヤーラ町を再び制圧した。

シリア軍はこれに対して、戦闘機で同地一帯への空爆を強化したが、戦闘により兵士14人が死亡した。

一方、SANA(8月26日付)によると、シリア軍がガーブ平原のマシーク村、カストゥーン村、アンカーウィー村、タッル・ワースィト村、マンスーラ村、ジャズラム丘、ズィヤーラ町、ハークーラ村のファトフ軍拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまたラターミナ町一帯で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ズフール航空基地に対するシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団の攻勢も続き、シリア軍兵士複数が死亡した。

マサール・プレス(8月26日付)によると、ヌスラ戦線らは、アブー・ズフール航空基地正面玄関を制圧し、同飛行場内に迫っているという。

対するシリア軍は、ジスル・シュグール市南部のカルクール村と周辺の丘陵地帯への攻撃を強めたが、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などファトフ軍がこれを撃退したという。

またシリア人権監視団によると、ジスル・シュグール市で地雷に触れた男性1人が死亡した。

一方、SANA(8月26日付)によると、シリア軍がタッル・サラムー村、ブワイティー村、アブー・ズフール航空基地一帯、アブー・ズフール町、イフスィム町、ムウタリム村、カルクール村、ズィヤーディーヤ村、マアッラト・シャマーリーン村を空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がワーディー・バースール村一帯を空爆した。

同監視団によると、イドリブ県との県境で激化したシリア軍と反体制武装集団との戦闘で、シリア軍兵士・国防隊隊員少なくとも26人が死亡しているという。

一方、SANA(8月26日付)によると、シリア軍がマッルーハ峰、カトフ・ハリーク村、ジュッブ・アフマル村、サマクーファ村、マルカシュリーヤ村などにあるシャームの民のヌスラ戦線拠点を集中的に空爆し、戦闘員70人以上を殺害、40人以上を負傷させた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市インシャーアート地区の燃料給油所地区で爆発が発生し、少なくとも4人が死亡、約40人が負傷した。

爆発の原因については、「トレーラーが爆発した」、「迫撃砲弾が着弾した」といった情報が錯綜している。

一方、SANA(8月26日付)によると、ウンム・シャルシューフ村をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、ラスタン・ダムに進攻しようとしたシャームの民のヌスラ戦線を撃退したほか、フーシュ・ザバーディー村のヌスラ戦線拠点を攻撃、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、シリア軍はカルマス村で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザバダーニー市内各所を「樽爆弾」などで空爆した。

シリア軍はまた、マダーヤー町、ザマルカー町各所、アルバイン市を空爆し、男性2人が死亡した。

こうしたなか、ザバダーニー市で戦闘を続ける反体制武装集団のハムザ・ブン・アブドゥルムトリブ大隊のアブー・アドナーン・ザイトゥーン司令官は声明を出し、同市およびイドリブ県フーア市、カファルヤー町をめぐるイランとシャーム自由人イスラーム運動の「停戦交渉は進行中で、近々決着するだろう」と発表した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バグダード通りに反体制武装集団が撃ったと思われる迫撃砲弾1発が着弾した。

またルクン・ディーン区では、治安当局が男性2人を拘束、連行した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市カルム・タッラーブ地区(ナイラブ航空基地近郊)で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、ジハード主義武装集団と交戦した。

またアレッポ市ハーリディーヤ地区、サラーフッディーン地区では、シリア軍、国防隊がアレッポ・ファトフ作戦司令室と交戦した。

さらに、アレッポ市科学研究センター一帯、ライラムーン地区、ザフラー協会地区裁判所一帯などで、山地の鷹旅団、ヌールッディーン・ザンキー運動、イスラーム自由旅団がシリア軍、人民諸委員会、ヒズブッラー戦闘員と交戦し、ザフラー協会地区大使徒モスク一帯でも、アンサール・シャリーア作戦司令室、アレッポ・ファトフ作戦司令室がシリア軍、国防隊と交戦した。

このほか、ハンダラート・キャンプ一帯、バーシュカウィー村、サイファート村、ドゥワイル・ザイトゥーン村では、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などからなるジハード主義武装集団がシリア軍、国防隊、アラブ系・アジア系外国人戦闘員と交戦した。

なおバーシュカウィー村一帯での戦闘に関して、ARA News(8月26日付)は、シリア軍が反体制武装集団との数時間におよぶ戦闘の末に、バーシュカウィー村の複数カ所を奪還したと伝えた。

この奪還に関して、イマード・ハラビーを名乗る人物(身元を明かさず)は、ARA Newsに対して、「シリア軍は、シャーム戦線の司令官たちが、機関砲23門、迫撃砲57基、戦車3輌などの捕獲した武器弾薬の分配をめぐって対立していたのに乗じて」、バーシュカウィー村で反撃に転じたと証言した。

一方、SANA(8月26日付)によると、タッル・ムサイビーン村、アルド・マッラーフ地区農場地帯で、シリア軍がシャーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、ハーン・アサル村を集中的に攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がイブタア町、東ガーリヤ村、東カラク村を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(8月26日付)によると、シャイフ・フサイン丘、東カラク村、ウンム・ワラド村、ヒルバト・ガザーラ町南部、ダルアー市電力会社北東部一帯、カラク地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(8月26日付)によると、ビイル・アジャム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, August 26, 2015、AP, August 26, 2015、ARA News, August 26, 2015、Champress, August 26, 2015、al-Hayat, August 27, 2015、Iraqi News, August 26, 2015、Kull-na Shuraka’, August 26, 2015、al-Mada Press, August 26, 2015、Masar Press Agency. August 26, 2015、Naharnet, August 26, 2015、NNA, August 26, 2015、Reuters, August 26, 2015、SANA, August 26, 2015、UPI, August 26, 2015などをもとに作成。

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