シリア人権監視団は8月30日に声明を発表し、ヒムス県タドムル市にあるUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡にあるベル神殿の一部が、ダーイシュ(イスラーム国)によって破壊されたと発表した。
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『ハヤート』(9月1日付)によると、ベル神殿の一部が破壊されたとのシリア人権監視団の発表(30日)に関して、シリアの遺跡博物館局のマアムーン・アブドゥルカリーム局長は「神殿の面積は約4万3,000平方メートルと非常に広いが、ダーイシュは遺跡の調査員らが近づくことを禁止している」と述べ、事実確認がとれていないことを明らかにした。
BBC(8月31日付)によると、アブドゥルカリーム局長はまた、ベル神殿の一帯で大きな爆発が起きたことを認めつつも、「その中心部、柱、敷地は被害を受けていない」と述べた。
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しかし、AFP(9月1日付)によると、国連のUNESCOは、ヒムス県タドムル市にある世界文化遺産のパルミラ遺跡の衛星画像によって、ベル神殿の中心部の建物およびその両脇に並んでいた円柱の列が破壊されていることを確認した、と発表した。
UNESCOによると、8月27日に撮影された衛星画像では、ベル神殿の遺構ははっきりと確認ができたが、31日の画像では中止部の建物とその両脇に並んでいた円柱の列は消滅し、周辺の円柱の列が確認できるのみだったという。
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なお、SANA(9月1日付)はその後、ベル神殿破壊に関して、「シリアは、この野蛮な攻撃に震撼しつつも、不正に満ちたタクフィール主義者のテロを根絶するための誠実な努力を増大させ、地域、そして国際社会の安定を維持し、全人類の文明・文化遺産の保護をめざすよう、改めて呼びかける」とする外務在外居住者省の談話を伝えた。
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米中央軍(CENTCOM)は、8月31日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して19回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は6回におよび、フール町(ハサカ県)近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(2回)、マーリア市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。
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ARA News(9月1日付)によると、有志連合による空爆で、ヨルダン人司令官のアブー・ムスリム・タウヒーディー氏が死亡したという。
AFP, August 31, 2015、Alarabia.net, September 1, 2015、AP, August 31, 2015、ARA News, August 31, 2015、September 1, 2015、BBC, August 31, 2015、Champress, August 31, 2015、al-Hayat, September 1, 2015、Iraqi News, August 31, 2015、Kull-na Shuraka’, August 31, 2015、al-Mada Press, August 31, 2015、Naharnet, August 31, 2015、NNA, August 31, 2015、Reuters, August 31, 2015、SANA, August 31, 2015、September 1, 2015、Syriahr.com,August 30, 2015、UPI, August 31, 2015などをもとに作成。
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