イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハルバ丘などフーア市、カファルヤー町の周辺一帯で、国防隊、人民諸委員会がヒズブッラーの指揮下で、アル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、ジハード主義武装集団は手製の迫撃砲などでフーア市を砲撃した。
マサール・プレス(9月4日付)によると、ジハード主義武装集団はハルバ丘のシリア軍拠点3カ所を制圧し、シリア軍兵士多数を殲滅したという。
また、ARA News(9月4日付)は、ファトフ軍が、ハルバ丘のシリア軍拠点複数カ所を制圧することで、フーア市とカファルヤー町を寸断することに成功した、と伝えた。
これに対して、シリア軍は、フーア市、カファルヤー町周辺のジハード主義武装集団の拠点などを空爆し対抗、またザーウィヤ山のイブリーン村、タマーニア町に対して「樽爆弾」などで攻撃した。
一方、SANA(9月4日付)によると、フーア市、カファルヤー町を包囲するファトフ軍の拠点(ラーム・ハムダーン村、ビンニシュ市、タフタナーズ市、サワーギヤ村など)をシリア軍が重点的に空爆した。
シリア軍はまた、マアッラト・ヌウマーン市、カフル・ウワイド村、カンスフラ村、ジスル・シュグール市、バサーミス村、ムハムバル村、タマーニア町、マストゥーマ村、イブリーン村、アブー・ズフール町、ウンム・ジャリーン村、マジャース村、タッル・サラムー村を空爆、シャームの民のヌスラ戦線などの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第4師団、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ解放軍がザバダーニー市内でシャーム自由人イスラーム運動などジハード主義武装集団、地元武装集団と交戦、シリア軍は同市および隣接するマダーヤー町を空爆した。
シリア軍はまた、ダーライヤー市一帯、アルバイン市を「樽爆弾」、地対地ミサイルなどで攻撃し、アルバイン市では1人が死亡、子供ら複数が負傷した。
一方、SANA(9月4日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともにザバダーニー市での作戦を継続し、市北東部のナーブーア地区の大部分を新たに制圧した。
反体制武装集団の多数が戦闘により死亡、一部は逃走、ないしは投降したという。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャウバル区を8回にわたり空爆した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ガーブ平原のタッル・ワースィト村一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、ハック旅団、スンナ軍、アンサール・ディーン戦線、アンサール・シャーム、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、ジュンド・アクサー機構、シャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党、シャーム軍団、シャーム自由人イスラーム運動、第101歩兵師団、山地の鷹旅団、ガーブの鷹、第111歩兵師団、ジュヌード・シャーム(チェチェン人)などと交戦した。
シリア軍はまた、タッル・ワースィト村一帯を空爆した。
一方、シリア政府支配下のフナイフィス村に迫撃砲弾が着弾し、子供2人が負傷した。
他方、SANA(9月4日付)によると、シリア軍がアンカーウィー村、ハウワーシュ村、マンスーラ村、ズィヤーラ町、カストゥーン村、タッル・ワースィト村、ハミーディーヤ村、ヒルバト・ナークース村、ラターミナ町、カフルズィーター市を空爆、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団、マサール・プレス(9月4日付)によると、シリア軍がガントゥー市、ジャッブーリーン村を砲撃、またウンム・シャルシューフ村西部一帯で反体制武装集団と交戦した。
一方、SANA(9月4日付)によると、ラスタン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がナブア・ムッル村一帯、サルマー町一帯を砲撃した。
一方、SANA(9月4日付)によると、バイト・アワーン村、アイン・アシャラ村のシャームの民のヌスラ戦線などの拠点をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハーリディーヤ地区で、シリア軍、国防隊が、アレッポ・ファトフ作戦司令室と交戦した。
シリア軍はまた、アレッポ市マイサル地区、ザフラー協会地区一帯、アクユール地区を空爆した。
一方、SANA(9月4日付)によると、アンジャーラ村、タワーマ村、ダーラト・イッザ市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線などの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
このほか、革命家軍は声明を出し、7月10日にアレッポ県カフルナーハー村にある本部を武装集団が襲撃し、革命家軍隊員2人が死亡、7人が拉致された事件に関して、シャーム自由人イスラーム運動が関与していた、と批判した。
他方、ARA News(9月4日付)は、地元活動家が、アレッポ市ザフラー協会地区の反体制武装集団に対してシリア軍が塩素ガスを装填した迫撃砲で砲撃を行ったと主張していると伝えた。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャイフ・マスキーン市、イブタア町を「樽爆弾」で空爆した。
一方、SANA(9月4日付)によると、シャイフ・マスキーン市、ダルアー市カラク地区、スィーバ地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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クナイトラ県では、SANA(9月4日付)によると、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, September 4, 2015、AP, September 4, 2015、ARA News, September 4, 2015、Champress, September 4, 2015、al-Hayat, September 5, 2015、Iraqi News, September 4, 2015、Kull-na Shuraka’, September 4, 2015、al-Mada Press, September 4, 2015、Masar Press Agency, September 4, 2015、Naharnet, September 4, 2015、NNA, September 4, 2015、Reuters, September 4, 2015、SANA, September 4, 2015、UPI, September 4, 2015などをもとに作成。
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