ブルガリア外務省報道官はロイター通信(9月8日付)に対し、ブルガリア政府がシリアに向かうロシア軍貨物機の領空通過を認めない方針を決定したことを明らかにした。
『ハヤート』(9月9日付)は、これに関して、米国が、ロシアによるシリア政府への軍備増強を阻止するため、シリア周辺諸国にロシアの航空機の領空通過を拒否するよう要請していると伝えた。
なお、7日には、ギリシャ政府が米国からこうした要請を受けており、対応を検討していると発表している。
一方、インテルファクス通信(9月8日付)によると、これに対して、ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣が、ブルガリア、ギリシャ両国政府に対して、こうした措置についての「釈明」を求めたという。
ロシアは2012年にトルコ領空を通過中の旅客機をトルコ軍に拿捕されて以降、トルコ領空の通過を控えており、ブルガリアなど東欧諸国がロシアの航空機の領空通過を拒否した場合は、イラン、イラク、アルメニア、アゼルバイジャン方面を経由して航空機を往来させることになるという。
AFP, September 8, 2015、AP, September 8, 2015、ARA News, September 8, 2015、Champress, September 8, 2015、al-Hayat, September 9, 2015、Interfax, September 8, 2015、Iraqi News, September 8, 2015、Kull-na Shuraka’, September 8, 2015、al-Mada Press, September 8, 2015、Naharnet, September 8, 2015、NNA, September 8, 2015、Reuters, September 8, 2015、SANA, September 8, 2015、UPI, September 8, 2015などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
イドリブ県では、テレグラムの「…
イランを訪問中のバッサーム・サ…