タス通信(9月9日付)は、在アテネ・ロシア大使館高官からの情報として、ギリシャ政府が8月31日に、人道目的でシリアを往来するロシア機の領空通過を認めたと伝えた。
領空通過の許可機関は9月1日から24日で、この期間は、米国がギリシャ政府に対してロシア機の領空通過を禁じるよう要請した期間と一致しており、米国の要請を事実上拒否したかたちとなった。
またインテルファクス通信(9月9日付)は、イラン政府が、人道支援物資搬送のためにシリアを往来するロシア機の領空通過を求めるロシア側の要請に全面的に応じたと伝えた。
一方、ロシア機の領空通過を禁止したブルガリアでは、ダニエル・ミトフ外務大臣が記者団に対して、「ロシアの友人が、ブルガリアの空港でのロシア機に対する臨検を認めるのであれば、彼らに(領空通過)の許可を与えたい」と述べた。
他方、AFP(9月9日付)は、米国の複数の高官の話として、過去数日の間に、ロシアの軍用機少なくとも3機がシリア領内に着陸した、と伝えた。
複数の高官は匿名を条件に、3機のロシア機のうちの2機が貨物機、1機が人員輸送機だったことを明らかにしたうえで、いずれもラタキアの空港に着陸したと述べた。
AFP(9月9日付)が伝えた。
AFP, September 9, 2015、AP, September 9, 2015、ARA News, September 9, 2015、Champress, September 9, 2015、al-Hayat, September 10, 2015、Interfax, September 9, 2015、Iraqi News, September 9, 2015、Kull-na Shuraka’, September 9, 2015、al-Mada Press, September 9, 2015、Naharnet, September 9, 2015、NNA, September 9, 2015、Reuters, September 9, 2015、SANA, September 9, 2015、TASS, September 9, 2015、UPI, September 9, 2015などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ロシア当事者和解調整センターの…