『ハヤート』(9月10日付)によると、ミハイル・ボグダノフ外務副大臣は、「シリアへのロシア軍の専門家の駐在は、ロシア製装備の使用について教練を行う必要があることが理由で、これらの装備は、ロシア・シリア間の軍事技術協力の枠組みのなかで締結された契約に基づいて輸出される」と述べた。
また、この発言の直後、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、シリア国内でのシリア政府による「テロとの戦い」に必要な武器や装備を増強し続けると表明した。
ザハロフ報道官は、シリア軍との作戦面での協調が、ダーイシュ(イスラーム国)掃討に向けた域内同盟の結成を主唱するヴラジミール・プーチン大統領のイニシアチブを推し進め、「テロとの戦い」における努力を統合するうえで重視すべきだと述べたうえで、「テロとの戦いの支援を強化するうえで必要なのであれば、国際法や国内法に従い、さらなる措置を検討する用意がある」と付言した。
また、シリア駐留ロシア軍の増強を行ったとの質問に対して、ザハロフ報道官は「シリア軍にロシア製の新たな装備の教練するための軍事顧問複数名を派遣した」と認めた。
新たな装備の内容については明らかにしなかった。
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一方、ロイター通信(9月9日付)は、シリアの政治軍事情勢に精通したレバノンの複数の消息筋の話として、ロシア軍がシリア軍を支援するかたちで作戦に参加していると伝えた。
この消息筋は匿名を条件に、ロシア軍がシリア軍の作戦に参加したとしたうえで、参加したロシア人の数は今のところ少ない、と述べたという。
ロシア軍が具体的にどのように作戦に参加したのかは不明。
AFP, September 9, 2015、AP, September 9, 2015、ARA News, September 9, 2015、Champress, September 9, 2015、al-Hayat, September 10, 2015、Iraqi News, September 9, 2015、Kull-na Shuraka’, September 9, 2015、al-Mada Press, September 9, 2015、Naharnet, September 9, 2015、NNA, September 9, 2015、Reuters, September 9, 2015、SANA, September 9, 2015、UPI, September 9, 2015などをもとに作成。
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