シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表大使は、国連安保理議長に外務在外居住者省書簡を提出し、そのなかで、イドリブ県で活動する「武装テロ集団」のシャーム自由人イスラーム運動が、フーア市、カファルヤー町に対して有毒化学物質を使用しようとしていると報告した。
シャーム自由人イスラーム運動は、ザバダーニー市(ダマスカス郊外県)でのシリア軍との戦闘に敗北し、シリア政府がザバダーニー市制圧を発表した場合、報復としてVXガスを使用としているという。
書簡は「テロ組織であるシャーム自由人イスラーム運動は、VXガスの生産に使用される化学物質の原材料を保有しており、シリア北部(イドリブ県)のトルコ国境地帯にあるナバティーヤ村のテロリストの基地でこのガスを生産しようとしている」と主張するとともに、「彼らはまた、トルコのヤイラダーイ市に容易にアクセスできる」と付言、トルコ政府が化学兵器の製造に関与していることを示唆した。
また「VXガス製造は、化学博士を取得したアフガン人女性の監督のもとに行われており、彼女はパキスタンやアフガニスタンでアル=カーイダとともに活動していた」と主張した。
他方、書簡は、「シリアのブーカマール区(ダイル・ザウル県)のあるイラク人が、有毒サリン・ガスを500万米ドルで密売している…。シリアのテロリストがこれを購入しようとしている」と付言した。
『ハヤート』(9月9日付)が伝えた。
AFP, September 9, 2015、AP, September 9, 2015、ARA News, September 9, 2015、Champress, September 9, 2015、al-Hayat, September 10, 2015、Iraqi News, September 9, 2015、Kull-na Shuraka’, September 9, 2015、al-Mada Press, September 9, 2015、Naharnet, September 9, 2015、NNA, September 9, 2015、Reuters, September 9, 2015、SANA, September 9, 2015、UPI, September 9, 2015などをもとに作成。
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