クッルナー・シュラカー(9月16日付、アフマド・ハリーリー記者)は、シリア軍ヘリコプターが13日、UNESCO世界文化遺産に登録されているダルアー市ブスラー・シャーム市内の古代ローマ劇場近くに「樽爆弾」を投下し、劇場前の広場と堀の一部が被害を受けたと伝え、その写真を公開した。
公開された写真には、「樽爆弾」が着弾したされる劇場前の広場の跡が写っているが、「樽爆弾」の残骸などは写されていない。
また、13日にブスラー・シャーム市にシリア軍が空爆、砲撃を行ったといった報道、そして同地でシリア軍と反体制武装集団が交戦したとの報道もなされていなかった。
なお、遺跡そのものは被害を免れたものと思われる。
ブスラー・シャーム市は、2015年3月25日、ジハード主義武装集団など21組織がシリア軍を放逐し、制圧した。
自由シリア軍南部戦線のイサーム・ライイス報道官は制圧時、ブスラー・シャーム市攻撃に参加している戦闘員の85%がジハード主義者だが、シャームの民のヌスラ戦線は参加していないと語っている(http://syriaarabspring.info/?p=18286)。
AFP, September 16, 2015、AP, September 16, 2015、ARA News, September 16, 2015、Champress, September 16, 2015、al-Hayat, September 17, 2015、Iraqi News, September 16, 2015、Kull-na Shuraka’, September 16, 2015、al-Mada Press, September 16, 2015、Naharnet, September 16, 2015、NNA, September 16, 2015、Reuters, September 16, 2015、SANA, September 16, 2015、UPI, September 16, 2015などをもとに作成。
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