ジョン・ケリー米国務長官はロンドンでフィリップ・ハモンド外務大臣との会談後、シリア情勢に関して記者団に対し、アサド大統領は退陣せねばならないと繰り返しつつ、退任時期については「1日とか1ヶ月以内とかである必要はない」と述べた。
ケリー国務長官は「1年半にわたって、我々はアサドが去らねばならないと言ってきた。しかし、どのくらいまでに、そしてどのような方法でということについては…、1日とか1ヶ月とかそういったものである必要はない」と述べた。
ケリー国務長官はまた「すべての当事者が一同に集まり、どのようにこうしたことを達成できるのかについて理解に達するためのプロセスがある(べきだ)」と付言した。
また、ロシアの対シリア政策に関しては「我々はそれ(ロシアによるダーイシュ(イスラーム国)殲滅に向けた行動)を歓迎する。我々はダーイシュをもっとも迅速且つ効果的に壊滅する方法を探すための試みを行う用意がある」と述べた。
また、シリアの紛争については、「我々には交渉を行う必要がある…。ロシア、イランなど(シリアに)影響力を持つ国がそれをもたらす(交渉が行われる)ために支援してくれることを望んでいる」としたうえで、「我々には交渉する用意がある。アサドに交渉する用意はあるだろうか? ロシアは彼(アサド)を交渉のテーブルに着かせ、この暴力への解決策を探す用意はあるだろうか?」と自問、「アサドはこれまで、真剣な議論を拒んでおり、ロシアも彼をテーブルに着かせることを拒んでいる」と断じた。
一方、ハモンド外務大臣は、シリアへのロシアの介入強化に関して「シリア情勢をさらに複雑化する」としたうえで、アサド大統領の存在が「この地域に外国人戦闘員を引き寄せる磁石」となっていると批判した。
AFP, September 19, 2015、AP, September 19, 2015、ARA News, September 19, 2015、Champress, September 19, 2015、al-Hayat, September 20, 2015、Iraqi News, September 19, 2015、Kull-na Shuraka’, September 19, 2015、al-Mada Press, September 19, 2015、Naharnet, September 19, 2015、NNA, September 19, 2015、Reuters, September 19, 2015、SANA, September 19, 2015、UPI, September 19, 2015などをもとに作成。
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