『ハヤート』(10月6日付)などは、ヒムス県タドムル市にあるUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡の主要な遺構の一つである凱旋門がダーイシュ(イスラーム国)によって破壊されたと報じた。
シリア文化省のマアムーン・アブドゥルカリーム遺跡博物館局長はAFP(10月5日付)の取材に対して、「我々は、凱旋門が昨日(4日)に破壊されたとの現地情報を得た」ことを明らかにした。
アブドゥルカリーム局長はまた「選択肢は簡単だ。タドムルが完全に破壊されて終わるか、シリア軍が国際社会とロシア軍の支援を受けて、同市解放に向けて迅速に進軍するかだ…。最優先されるべきは、同市の救済で、そのうえで政治問題を議論すればよい」と訴えた。
さらに「我々はダーイシュがほかの遺構に爆弾を仕掛けていることを知っている。彼らは劇場、円柱さえも破壊しようとしている。我々は遺跡全体に破壊が及ぶことを恐れている」と付言した。
凱旋門は、パルミラが古代ローマに支配されていた約2000年前に建設された代表的遺構。
AFP, October 5, 2015、AP, October 5, 2015、ARA News, October 5, 2015、Champress, October 5, 2015、al-Hayat, October 6, 2015、Iraqi News, October 5, 2015、Kull-na Shuraka’, October 5, 2015、al-Mada Press, October 5, 2015、Naharnet, October 5, 2015、NNA, October 5, 2015、Reuters, October 5, 2015、SANA, October 5, 2015、UPI, October 5, 2015などをもとに作成。
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