『ハヤート』(10月11日付)は、ドイツに入国したシリア難民を対象とした世論調査の結果、92%の回答者が国内での暴力を逃れてきたと回答した。
同報道によると、そのうち約3分の2がシリア軍の暴力、3分の1がダーイシュ(イスラーム国)の暴力を逃れてきたと回答したという。
世論調査は、シリア難民を支援するベルリンの社会学センターの研究スタッフの支援のもと、9月24日から10月2日にかけてドイツ国内(ベルリン、ハノーバー、ブレーメンなど5都市)で居住するシリア難民889人を対象に実施された。
また52%の回答者が、帰国を検討するにあたって、アサド大統領が退任すべきだと答えた。
ドイツに留まりたいと答えた回答者は8%だけだった。
一方、58%の回答者が、欧州あるいは国際社会が、シリア軍の「樽爆弾」投下を阻止するための飛行禁止空域をシリア領内に設置すれば、シリア国内にとどまっていただろうと答え、24%の回答者が、人道支援の増大があれば、シリア国内にどまっていただろうと答えた。
また、86%の回答者が、シリア国内にとどまっていたら、逮捕、拉致されると恐れていたと回答、うち77%が政府によって、42%がダーイシュによって拉致されることを恐れていたと答えた。
他方、シリアでの紛争の原因に関しては、回答者の79%がシリア政府によるデモへの軍事的弾圧を、31%がダーイシュなどジハード主義武装集団の暴力が主因だと答えた。
また、回答者の8%が紛争下での兵役を嫌って難民となったと回答、うち75%がシリア軍の兵役忌避者だった。
兵役忌避者の84%は国民を殺すことを嫌い、また21%は死ぬことを恐れて、難民となったという。
AFP, October 10, 2015、AP, October 10, 2015、ARA News, October 10, 2015、Champress, October 10, 2015、al-Hayat, October 10, 2015、Iraqi News, October 10, 2015、Kull-na Shuraka’, October 10, 2015、al-Mada Press, October 10, 2015、Naharnet, October 10, 2015、NNA, October 10, 2015、Reuters, October 10, 2015、SANA, October 10, 2015、UPI, October 10, 2015などをもとに作成。
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