アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍の空爆と並行して、アレッポ市南部一帯でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦、後者の戦闘員5人が死亡した。
これに関して、ヌールッディーン・ザンキー運動は声明を出し、司令官の一人イスマーイール・ナースィーフ氏がアナダーン市での戦闘で戦死したと発表した。
一方、ロイター通信(10月19日付)は、アレッポ市南部でシリア軍に対峙する「自由シリア軍」を自称する三つの組織の戦闘員らの話として、米国製のTOW対戦車ミサイルが新たに補給されたと伝えた。
しかし戦闘員の一人(匿名)によると、これらの増援では不十分だと付言したという。
他方、SANA(10月19日付)によると、シリア軍がアレッポ市南部のサービキーヤ村およびその周辺一帯を、反体制武装集団との交戦の末に完全制圧した。
このほか、ARA News(10月19日付)によると、イランの複数のメディアは、イラン・イスラーム革命防衛隊の大佐で軍事顧問としてシリア国内で任務にあたっていたモスレム・ハイザーブ氏がアレッポ県で18日に死亡したと報じた。
また、ARA News(10月19日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線が、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃し、男性1人が死亡した。
さらに、クッルナー・シュラカー(10月20日付)によると、アターリブ市では、シリア軍との戦闘でムジャーヒディーン軍司令官のサアド・アフマド・アッカーブ氏ら5名の幹部が死亡した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がマンスーラ村一帯でシリア軍戦車、装甲車を攻撃、破壊した。
これに対して、シリア軍はカフルズィーター市を「樽爆弾」などで空爆、またハムラー村一帯で反体制武装集団と交戦した。
一方、SANA(10月19日付)によると、シリア軍がハタムルー村、カスル・ブン・ワルダーン村、ザジュラム丘、マンスーラ村東部、カフルズィーター市、ラスム・ティーナ村、マルア村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とジハード主義武装集団がサルマー町、ジュッブ・アフマル村一帯で交戦、シリア軍がトルクメン山(ラビーア町郊外の山岳地帯)を砲撃した。
一方、SANA(10月19日付)によると、シリア軍がマギーリーヤ村、ダフラト・アズラー村、ルワイサト・トゥユール村、タルティヤーフ村、ダフラト・カバーイル村で反体制武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(10月19日付)によると、シリア軍がタマーニア町、フバイト村近郊、ハーン・シャイフーン市でファトフ軍の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、SANA(10月19日付)によると、シリア軍がハラスター市一帯。ドゥーマー市、アイン・タルマー村、カフルバトナー町、ダイル・アサーフィール市農場地帯、バハーリーヤ村でイスラーム軍などジハード主義武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス県では、SANA(10月19日付)によると、シリア軍がジャウアル区内のジャウラ・モスク南部の建物群3カ所を制圧した。
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ヒムス県では、SANA(10月19日付)によると、シリア軍が北サアン村、ザアフラーナ村一帯、ティールマアッラ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(10月19日付)によると、シリア軍が、サイダー町、西ガーリヤ村、ダルアー市難民キャンプ地区、ヤルムーク学校一帯、マンシヤ地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, October 19, 2015、AP, October 19, 2015、ARA News, October 19, 2015、Champress, October 19, 2015、al-Hayat, October 20, 2015、Iraqi News, October 19, 2015、Kull-na Shuraka’, October 19, 2015、October 20, 2015、al-Mada Press, October 19, 2015、Naharnet, October 19, 2015、NNA, October 19, 2015、Reuters, October 19, 2015、SANA, October 19, 2015、UPI, October 19, 2015などをもとに作成。
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