シリアのアサド大統領は、ダマスカスを訪問中のロシア下院議員らからなる使節団(セルゲイ・ガブリロヴ下院副議長・財産委員会委員長が団長)と会談した。
SANA(10月25日付)によると、約1時間半におよぶ会談で、アサド大統領は、シリア国民を支援するロシアの姿勢を高く評価するとともに、シリア領内でのテロ掃討を目的としたロシア軍の空爆に関しては、「新たな歴史のページを開くもので、「テロとの戦い」により、地域、そして世界の未来、そして勝利が確定し、シリアだけでなく地域のすべての国を守ることにつながる」と述べた。
そのうえで、「テロ組織の根絶が、政治的解決をもたらすことにつながり…、これによってシリアの主権、独立、領土が維持される」と付言した。
会談後、アレクサンドル・ユシュチェンコ(Alexander Yushchenko)下院議員はAFP(10月25日付)に対し、「アサド大統領はシリアの繁栄を望むすべての政治勢力が参加する選挙を実施する用意がある」と述べたことを明らかにした。
ユシュチェンコ議員によると、アサド大統領は「国民が反対しなければ」選挙に参加する意向だと述べるとともに、選挙実施が、ダーイシュ(イスラーム国)などの過激派からシリアが解放された後にのみ行われるとの立場を示したと付言した。
AFP, October 25, 2015、AP, October 25, 2015、ARA News, October 25, 2015、Champress, October 25, 2015、al-Hayat, October 26, 2015、Iraqi News, October 25, 2015、Kull-na Shuraka’, October 25, 2015、al-Mada Press, October 25, 2015、Naharnet, October 25, 2015、NNA, October 25, 2015、Reuters, October 25, 2015、SANA, October 25, 2015、UPI, October 25, 2015などをもとに作成。
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