シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線とシリア軍の間で停戦合意が結ばれ、同地からのヌスラ戦線の戦闘員の退去が開始され、負傷者多数を含むヌスラ戦線メンバー27人が、シリア政府の支配下にある同県ハウラーン地方のナジーフ村に到着した。
『ハヤート』(12月22日付)などによると、この停戦合意は、シリア政府がヌスラ戦線メンバー180人のダルアー県からイドリブ県への退去の安全を保証すること、ヌスラ戦線が見返りとしてイラン人捕虜複数名を解放することなどが盛り込まれているという。
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SNN(12月21日付)によると、シリア政府は、ダマスカス郊外県北西部のバラダー渓谷で活動を続ける反体制武装集団との停戦合意に従い、バスィーマ町・アシュラフィーヤト・ワーディー町間の街道を開放、同地への包囲を130日ぶりに解除した。
この停戦合意は、シリア軍がバラダー渓谷一帯への包囲を解除し、街道を開放、物資の搬入を認めること、シリア政府管理下の拘置所からの女性逮捕者の釈放、反体制武装集団によるダマスカス県への水道供給の制限解除などを定めているという。
AFP, December 21, 2015、AP, December 21, 2015、ARA News, December 21, 2015、Champress, December 21, 2015、al-Hayat, December 22, 2015、Iraqi News, December 21, 2015、Kull-na Shuraka’, December 21, 2015、al-Mada Press, December 21, 2015、Naharnet, December 21, 2015、NNA, December 21, 2015、Reuters, December 21, 2015、SANA, December 21, 2015、SNN, December 21, 2015、UPI, December 21, 2015などをもとに作成。
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