ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はモスクワでカタールのハーリド・ビン・ムハンマド・アティーヤ外務大臣と会談し、シリア情勢への対応などについて意見を交わした。
ラブロフ外務大臣は会談後、「シリアの政府と反体制派の交渉開始への支持」をアティーヤ外務大臣と確認したとしたうえで、「シリア政府と交渉を行うシリアの反体制派代表のリスト作成を支援することに関して共通の理解に達した」と述べ、両国の間で歩み寄りが見られたことを明らかにした。
しかし、「シリアの事態正常化に対する取り組みにおいてもっともセンスィティブな問題の一つとして対立があることを認めねばならない。そのなかには、シリア政府の正統性に関するロシア、そしてカタールを含む多くの国々の間の対立がある」と述べ、アサド政権の進退をめぐって意見に隔たりがあることを改めて認めた。
一方、アティーヤ外務大臣は「バッシャール・アサドとその野蛮な体制は、テロの主要な庇護者とみなされる」と主張するとともに、シリアでの停戦プロセスから排除され、「テロとの戦い」の標的となるテロ組織を確定するためのリスト作成については「我々はこれらの組織を分類することに強く反対している。もっとも重要なのは、こうした組織が武器を持つに至った背景だ」と述べ反論した。
『ハヤート』(12月26日付)が伝えた。
AFP, December 25, 2015、AP, December 25, 2015、ARA News, December 25, 2015、Champress, December 25, 2015、al-Hayat, December 26, 2015、Iraqi News, December 25, 2015、Kull-na Shuraka’, December 25, 2015、al-Mada Press, December 25, 2015、Naharnet, December 25, 2015、NNA, December 25, 2015、Reuters, December 25, 2015、SANA, December 25, 2015、UPI, December 25, 2015などをもとに作成。
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