AP(1月6日付)は、独自に入手した米政府内部文書の内容として、バラク・オバマ米政権が、シリア紛争解決に向けた政治移行プロセスにおいて、バラク大統領の任期終了の2ヶ月後の2017年3月まで、アサド大統領の残留を容認する構えであると伝えた(http://bigstory.ap.org/article/7e7e7d7bbebf460dafc2ec8e997a2271/apnewsbreak-us-sees-assad-staying-syria-until-march-2017)。
国務省のジョン・カービー報道官によると、この内部文書は、ジョン・ケリー米国務長官およびシリア情勢に携わる外交官らの指導のもとに作成されたもので「公式な決定ではなく…、スタッフ・レベルのたたき台、準備段階、決定前段階の文書」だという。
なお、国連安保理決議第2254号において確認されたシリアの政治移行プロセスにおいては、1月を目処にシリア政府と反体制派統一代表団の交渉を開始したうえで、交渉開始から6ヶ月(2016年6月)を目処に移行政府(移行期委任統治機関)を設置、18ヶ月(2018年6月)を目処に新憲法制定に向けた選挙を実施するなどして移行期を完了するという行程を確認している。
AFP, January 6, 2016、AP, January 6, 2016、ARA News, January 6, 2016、Champress, January 6, 2016、al-Hayat, January 7, 2016、Iraqi News, January 6, 2016、Kull-na Shuraka’, January 6, 2016、al-Mada Press, January 6, 2016、Naharnet, January 6, 2016、NNA, January 6, 2016、Reuters, January 6, 2016、SANA, January 6, 2016、UPI, January 6, 2016などをもとに作成。
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