ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員、外国人戦闘員が、クルド山地方の中心都市サルマー町内で第1沿岸師団、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャーム、第2沿岸師団、トルキスターン・イスラーム党、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、同町の複数カ所を制圧した。
またシリア軍のサルマー町への進軍に先立って、ロシア軍は過去48時間で120回以上の空爆を実施、シリア軍も数百回の砲撃を行った。
サルマー町は2012年半ばに反体制武装集団に制圧されていた。
一方、SANA(1月12日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにラタキア県北部の主要都市の一つサルマー町およびその周辺の丘陵地帯を完全制圧した。
軍武装部隊総司令部が声明を通じて明らかにした。
またこれに先立ち、シリア軍はシャームの民のヌスラ戦線、海岸自由人旅団などとの戦闘の末、タルティヤーフ村、ダーヒヤト・サルマー村、ジャラン・カルア丘、ルワイサト・カルア丘、シーシュ・カーディー丘、ダフラ・アドラ丘、スワイサト・トゥユール丘、カラーキフィー山を制圧した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がアレッポ市北部のマアッルスィッタ・ハーン村を空爆し、少なくとも25人が死傷した。
またアレッポ市南部郊外一帯では、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員らがジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍側に数十人の死者が出た。
一方、SANA(1月12日付)によると、シリア軍がアレッポ市バニー・ザイド地区、ライラムーン地区、バーブ・ハディード地区、ラーシディーン地区、科学技術センター施設一帯、記者協会施設一帯(アレッポ市西部)、マンスーラ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒムス県との県境(ラスタン湖近郊)に位置するジャルジーサ村を制圧した。
また、SANA(1月12日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにラスタン湖北部のジャルジーサ村を制圧した。
シリア軍はまた、アトシャーン村、ラターミナ町、ラハーヤー村でジュンド・アクサー機構などのジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がシャイフ・マスキーン市を12回以上にわたり空爆、その後同市をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。
一方、SANA(1月12日付)によると、シリア軍がダルアー市マハッタ地区、マンシヤ地区、アトマーン村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(1月12日付)によると、シリア軍が、ヒムス市北部のハルムーズ村、ウンム・シャルシューフ村、キースィーン村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(1月12日付)によると、シリア軍がナビー・アイユーブ峰、タマーニア町、マアッラト・ヌウマーン市、サルマダー市、サラーキブ市でジュンド・アクサー機構、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動に対して空爆などの攻撃を加え、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
これに関して、クッルナー・シュラカー(1月12日付)は、ロシア軍がサルマダー市、マアッラト・ヌウマーン市を空爆し、ナースィル旅団メンバー1人と住民30人以上が死亡したと伝えた。
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LBCI(1月12日付)によると、停戦合意履行中のダマスカス郊外県ザバダーニー市一帯地域で、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員の捕虜の交換が行われた。
同報道によると、シャーム自由人イスラーム運動は、シリア軍兵士とヒズブッラー戦闘員の遺体2体を引き渡し、これに対してシリア政府側は、シャーム自由人イスラーム運動メンバーの遺体7体を返還した。
AFP, January 12, 2016、AP, January 12, 2016、ARA News, January 12, 2016、Champress, January 12, 2016、al-Hayat, January 13, 2016、Iraqi News, January 12, 2016、Kull-na Shuraka’, January 12, 2016、LBCI, January 12, 2016、al-Mada Press, January 12, 2016、Naharnet, January 12, 2016、NNA, January 12, 2016、Reuters, January 12, 2016、SANA, January 12, 2016、UPI, January 12, 2016などをもとに作成。
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