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『ハヤート』(10月12日付)は、イスラーム情報監視団(ロンドン)からの情報として、エジプトのスエズ県の「人民抵抗」の指導者として知られるジハード主義者の一人ハーフィズ・サラーマがトルコ経由で10日晩にシリア領内に潜入した、と報じた。
同報道によると、この潜入は、「シリアの革命家たちの支援」が目的だという。
サラーマはムアンマル・カッザーフィー政権打倒をめざす反体制運動支援のために2011年にはリビアに潜入していた。
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シリア国民評議会のアナス・アブダ事務局書記長は、AFP(10月11日付)に対して、10月15~16日にカタールで予定されていた組織拡大のための大会を11月初めに延期すると述べた。
「評議会参加にあたって、革命運動体、市民社会運動体、政治組織から予想以上に多くの要求が示されたこと」が主な理由だという。
イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ワーディー・ダイフ基地周辺で軍・治安部隊が反体制武装勢力が激しく交戦した。
一方、SANA(10月12日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市に近いワーディー・ダイフ地点、イフスィム町、サラーキブ市、ハーン・シャイフーン市、ヒーシュ村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、戦闘員多数を殺害した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヒルバー村で反体制武装勢力が軍・治安部隊を襲撃し、兵士14人を殺害した。
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アレッポ県では、SANA(10月12日付)によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区、ダウワール・バーブ・ハディード地区、ブスターン・バーシャー地区、アターリブ市、ハルシュー市、カフルダーイル村、ハーン・アサル村、カブターン・ジャバル村などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点を攻撃、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(10月12日付)によると、ラスタン市近郊のダイル・フール村、シャルク・ジャンダル地方、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。
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ハサカ県では、クルディーヤ・ニュース(10月12日付)によると、アレッポ街道沿いのタッル・バイダル村、タッル・タムル町上空を軍のヘリコプター2機が飛来した、と報じた。
飛来の理由は定かでないが、自由シリア軍の拠点を砲撃したとの情報や、ヘリコプターどうしが交戦したといった情報が錯綜している、という。
トルコの『エデンリク』(10月12日付)は、アサド大統領が「シリアはPKKを支持していない…。トルコと我々の関係が良好だったとき、この政党を支援しているとの疑惑は向けられなかった…。アンカラはPKKへのダマスカスの支援を疑うことで、シリア国内の武装集団の支援を正当化しようとしている」と述べたと報じた。
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『アフバール』(10月12日付)は、シリア民族社会党のアスアド・ハルダーン党首(レバノン)が、シリア政治局(イサーム・マハーイリー派)を解散し、シャーム問題担当副党首のナズィール・ウズマに新政治局の発足を要請した、と報じた。
シリア民族社会党マハーイリー派は進歩国民戦線加盟政党。
『ディヤール』(10月12日付)は、シリア軍がヒムス県内の対レバノン国境地帯に地対空ミサイルを配備したと報じた。
この配備は、トルコがレバノン経由で軍事行動を行うことへの予防的措置だという。
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ミシェル・スライマーン大統領は、「シリア軍は自制し、レバノン領内への砲撃を控えねばならない」と述べた。
一方、ヒズブッラーによるイスラエルへの無人飛行機潜入に関して「国防戦略上必要」と述べた。
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レバノンの軍事裁判所のサクル・サクル長官は、ミシェル・サマーハ元情報大臣のテロ容疑に関して、リヤード・アブー・ギーダー検事に、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官への聴取を要請した。
『イェディオト・アハロノト』(10月11日付)は、2010年秋にシリアとイスラエルが米国の仲介のもとに間接和平交渉を行い、ゴラン高原からのイスラエルの完全撤退、大使館交換などで合意したが、シリアへの「アラブの春」波及で実現しなかった、と報じた。
同報道によると、撤退の期間に関して、シリア側は半年から1年、イスラエル側はより長期間を主張し、意見の一致は見られなかったという。
交渉はベンヤミン・ネタニヤフ首相、エフード・バラク国防大臣のみが関与し、他の閣僚には知らされていなかった、という。
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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、サウジアラビアのジェッダでアブドゥッラー国王と会談し、シリア情勢について協議した。
al-Akhbar, October 12, 2012、Akhbar al-Sharq, October 12, 2012、AFP, October 12, 2012、al-Hayat, October 13, 2012、Kull-na Shuraka’, October 12, 2012、al-Kurdiya News,
October 12, 2012、Naharnet, October 12, 2012、Reuters, October 12, 2012、SANA,
October 12, 2012などをもとに作成。
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