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シリア外務在外居住者省のジハード・マクディスィー報道官は記者会見で、潘基文国連事務総長に対して書簡を送り、そのなかで武装集団に資金・武器支援、教練を行っている国の活動停止を遵守させるための使節団を派遣することを提案したと発表した。
またサウジアラビア、カタール、トルコを名指しし、これらの国が「先方」による暴力停止のため影響力することを事務総長に求めたと付言した。
『ハヤート』(10月11日付)によると、軍・治安部隊と反体制武装勢力はイドリブ県のダマスカス・アレッポ街道沿いの都市をめぐって激しい攻防戦を展開した。
サルミーン市の活動家によると、9日に反体制勢力が制圧したとされるマアッラ・ニウマーン市への軍・治安部隊の増援部隊進軍阻止が試みられた。
進軍阻止にあたって、反体制武装勢力はロケット弾、即席爆弾などを駆使している、という。
これに関して、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、マアッラ・ニウマーン市への経由地であるハーン・シャイフーン市近くで軍・治安部隊と反体制武装勢力は交戦したと述べた。
『ハヤート』(10月11日付)によると、反体制勢力はマアッラ・ニウマーン市に続いて、ハーン・シャイフーン市、サラーキブ市を制圧し、ダマスカス・アレッポ街道の封鎖を狙っているという。
シリア人権監視団によると、イドリブ県各地での戦闘で反体制武装勢力の戦闘員15人、軍・治安部隊兵士5人、市民5人が死亡した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市カーティルジー地区、カーディー・アスカル地区、イザーア地区、サーフール地区、バーブ街道地区、シャッアール地区が軍の砲撃を受け、スライマーン・ハラビー地区では軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦した。
一方、SANA(10月10日付)によると、アターリブ市で、軍・治安部隊が二つの特殊作戦を行い、外国人戦闘員(イラク人、エジプト人など)を含む戦闘員数十人を殺害した。
またタッル・リフアト市・アフタリーン市間街道で、反体制武装勢力の車輌11台を破壊した。
アレッポ市では、ダウワール・アグユール地区、フィルドゥース地区、バーブ・ハディード地区、マルジャ地区、旧市街ウマウィー・モスク入口、バーブ街道などで軍・治安部隊が反体制武装勢力の拠点などを攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。
一方、アッサーン村では、反体制武装勢力が組織したデモに武装集団自らが発砲し、子供1人が負傷した。
このほか、アクス・サイル(10月11日付)は、アレッポ市ジュダイダ地区のファルハート教会に迫撃砲が着弾したと報じた。
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ダイル・ザウル県では、SANA(10月10日付)によると、イフバーリーヤ・チャンネルのカメラマン、ムハンマド・アシュラムが反体制武装勢力に殺害された。
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ラッカ県では、SANA(10月10日付)によると、タッル・アブヤド地方バージリーヤ村で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、複数の戦闘員を殺害、装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(10月10日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区、ラスタン市やハウラ地方ブルジュ・カーイー村、クサイル地方各所で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。
また『ワタン』(10月10日付)は「数時間、ないしは数日中にヒムス県の安全が宣言されるだろう」と報じた。
AFP(10月10日付)は、軍消息筋の話として、軍・治安部隊が来週末までにヒムス県一帯の反体制武装勢力の拠点の制圧をめざしていると報じた。
シリア人権監視団によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区、ジャウラト・シヤーフ地区、旧市街が砲撃を受け、一部の地区には軍・治安部隊が突入、制圧した。
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ダルアー県では、SANA(10月10日付)によると、ヤードゥーダ村、カフルシャムス町、クルク・シャルキー市、ガーリヤ・シャルキー市などで、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊がダイル・アサーフィール市に突入、少なくとも4人が死亡した。
ゴラン高原出身のアラウィー派で軍の大佐だというズバイダ・ミーキーがフェイスブック(10月10日付)にビデオをアップし、離反を宣言した。
http://www.youtube.com/watch?v=Rt8zoqkulRw&feature=player_embedded
ロイター通信(10月10日付)によると、ハタイ県の国境に位置するアズマリン市に、シリア領からの迫撃砲数発が着弾した。
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トルコのネジュデト・オゼル参謀長は、ウルファ県アクチャカレ市を訪問し、「我々は報復した。彼らが(砲撃を)続ければ、より強硬なかたちで報復するだろう」と述べた。
またオゼル参謀長は、トルコ軍の砲撃によって、シリア側が「重大な被害」を受けたと述べたが、詳細は明かさなかった。
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トルコ空軍は、軍装備品を輸送しているとの理由で、モスクワ発ダマスカス行きのシリア・アラブ航空機をアンカラ国際空港に強制着陸させた。
アナトリア通信(10月10日付)などが報じた。
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『ハヤート』(10月11日付)によると、ヨルダン軍総司令部の高官は、シリア人避難民の流入や、化学兵器の拡散・使用に関する危機に対処するため、米軍が領内に駐留している、とのレオン・パネッタ米国防長官の発言を否定した。
ブリュッセル訪問中のパネッタ国防長官は、米国が約150人の兵員をヨルダン領内の対シリア国境約50キロの地点に展開し、シリア人避難民の流入と、シリアでの化学兵器の管理が不可能となるというシナリオを想定して支援を行っている、と述べていた。
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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は記者団に対して、シリアとトルコの関係に関して、事態正常化のために直接対話を行う必要があるとの考えを示した。
また「シリアをめぐる作業グループ会合をいつでも開催する準備があるが、そのためには準備が必要だ」と述べる一方、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表に関して、ジュネーブでの合意を基礎として解決策を検討している、と評価した。
AFP, October 10, 2012、Akhbar al-Sharq, October 10, 2012、‘Aks al-Sayr, October 11, 2012、al-Hayat, October 11, 2012、Kull-na Shurakaʼ, October 10, 2012、al-Kurdiya News, October 10, 2012、Naharnet.com, October 10, 2012、Reuters, October 10, 2012、SANA, October 10, 2012、al-Watan, October 10, 2012などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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