フランスのフランソワ・オランド大統領は、フランスを訪問中のイランのハサン・ロウハーニー大統領と会談後の記者会見でシリア情勢に触れ、ジュネーブ3会議の遅れに遺憾の意を示す一方、シリアへの人道支援物資の搬入の必要を強調し、リヤド最高交渉委員会の姿勢に理解を示した。
オランド大統領は「我々には責任があるのであって、フランスは覇権を望んでおらず、和平やテロとの戦いに資したいと考えている。我々は危機収束のために行動しなければならない」と述べたうえで「シリアに人道支援物資を搬入し、政治移行プロセスに向けた交渉を促さねばならない」と強調した。
これに対して、ロウハーニー大統領は、アサド大統領の進退に関する記者からの質問に答えるかたちで「問題はシリア国民の手のなかにあり、彼らが自分たちの国について決めるのだ。シリアの問題は個々人(政権幹部)にあるのではなく、テロ、そしてダーイシュ(イスラーム国)にある」と述べた。
AFP, January 28, 2016、AP, January 28, 2016、ARA News, January 28, 2016、Champress, January 28, 2016、al-Hayat, January 29, 2016、Iraqi News, January 28, 2016、Kull-na Shuraka’, January 28, 2016、al-Mada Press, January 28, 2016、Naharnet, January 28, 2016、NNA, January 28, 2016、Reuters, January 28, 2016、SANA, January 28, 2016、UPI, January 28, 2016などをもとに作成。
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