『ハヤート』(1月29日付)によると、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、リヤド最高交渉委員会が要請していた説明に対して「人道問題は交渉に勝る」とする「個人的見解」を含む書簡を返送した。
リヤド最高交渉委員会は、ジュネーブ3会議への参加の是非を最終決定するのに先だって、デミストゥラ共同特別代表に対して、シリア政府による都市の包囲、人道支援物資搬入などに関する国連の対応に関して説明を求めていた。
サーリム・ムスラト氏が出した声明によると、デミストゥラ共同特別代表は書簡のなかで、国連安保理決議第2254号の第12、13項がシリア国民の意思を表現した正当な権利で、交渉の余地がないと回答したという。
そのうえで、声明は「我々は(会議への)参加と交渉開始に対して真剣に考えているが、交渉開始を妨げているのは、民間人への空爆と飢餓である」と付言し、会議参加の是非をいまだ最終決定していないことを明らかにした。
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リヤド最高交渉委員会のメンバーの一人でシリア革命反体制勢力国民連立の幹部の一人のジョルジュ・サブラー氏は『ハヤート』(1月29日付)に対して、交渉委員会が指名した代表団は29日にジュネーブ入りするだろうと述べた。
委員会の報道官を務めるムンズィル・マーフース氏もAFP(1月28日付)に対し「委員会(の代表団は)29日にはジュネーブにはいないだろう。なぜならまだ参加するかを決定していなからだ」と述べた。
AFP, January 28, 2016、AP, January 28, 2016、ARA News, January 28, 2016、Champress, January 28, 2016、al-Hayat, January 29, 2016、Iraqi News, January 28, 2016、Kull-na Shuraka’, January 28, 2016、al-Mada Press, January 28, 2016、Naharnet, January 28, 2016、NNA, January 28, 2016、Reuters, January 28, 2016、SANA, January 28, 2016、UPI, January 28, 2016などをもとに作成。
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