トルコのエルドアン大統領「我々とPYDのどちらが米国のパートナーなんだ!…必要とあればシリア人避難民を受け入れる」(2016年2月7日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は訪問先のセネガルから帰国途中の機内で、米国のシリア政策、とりわけ民主統一党への姿勢を厳しく非難した。

エルドアン大統領は記者団を前に、2月1日に米大統領特使ブレット・マクガーク氏が西クルディスタン移行期民政局実効支配下のアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市を訪問し、同民政局人民防衛隊主体のシリア民主軍幹部と会談したことに関して「ジュネーブで会議が開かれているなかでコバーニを訪問し、いわゆる人民防衛隊の司令官から記念の盾を受け取った…。どうして信用できるというのか? 私は君たち(米国)のパートナーなのか、それともコバネのテロリスト(が米国のパートナー)なのか?」と述べた。

エルドアン大統領はまた「民主統一党はテロ組織だ。民主統一党はクルディスタン労働者党(PKK)そのものだ…。私は、トルコ軍がイラク北部に介入する見返りとしして、イラク攻撃のためのトルコ領の使用を求めた米国の要請を受け入れることを定めた2003年3月1日の決議案を強く支持していた(この決議案はその後廃案となる)。イラクで我々が犯した過ちを、シリアで今犯してはならない。シリア情勢の進展には我慢の限度があり、我々は沈黙したままではいない」と述べた。

一方、アレッポ県北部(ヌッブル市、ザフラー町一帯)でシリア軍と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団への攻勢を強めていることに関して、エルドアン大統領は「シリア政府はアレッポの一部のいたる街道を封鎖している…。もし彼ら(避難民)が我々の国の門戸に至ったら、彼らには他に選択肢はない。必要とあれば、我々は我々の同胞が入国するのを許さざるを得ない」と述べた。

『ハヤート』(2月8日付)が伝えた。

AFP, February 7, 2016、AP, February 7, 2016、ARA News, February 7, 2016、Champress, February 7, 2016、al-Hayat, February 8, 2016、Iraqi News, February 7, 2016、Kull-na Shuraka’, February 7, 2016、al-Mada Press, February 7, 2016、Naharnet, February 7, 2016、NNA, February 7, 2016、Reuters, February 7, 2016、SANA, February 7, 2016、UPI, February 7, 2016などをもとに作成。

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