ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシア軍の空爆によってシリア人避難民が増加しているとするドイツのアンゲラ・メルケル首相の発言に対して、「この手の発言には、だれも今のところ信頼できる証拠を一つも示していない」と反論した。
メルケル首相は8日、ロシア軍のシリア空爆により数万人の民間人が避難を余儀なくされているとしたうえで、空爆がシリアでの紛争終結に向けた政治プロセスとテロとの戦いについて定めた国連安保理決議第2254号に違反していると批判していた。
ペスコフ報道官はまた、トルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜以降悪化したままのトルコとの関係に関して「トルコとの関係改善の手段について話すことはで不可能だ…。我々の関係は過去数十年間で最悪だ。トルコはロシアに対して卑劣な敵対行為をした。トルコは適切にこうした行為を釈明していないし、謝罪もしていない」と述べた。
そのうえで、ペスコフ報道官は「ロシア空軍は正統なシリア政府の要請に従いシリア領内に駐留している」と強調した。
『ハヤート』(2月10日付)が伝えた。
AFP, February 9, 2016、AP, February 9, 2016、ARA News, February 9, 2016、Champress, February 9, 2016、al-Hayat, February 10, 2016、Iraqi News, February 9, 2016、Kull-na Shuraka’, February 9, 2016、al-Mada Press, February 9, 2016、Naharnet, February 9, 2016、NNA, February 9, 2016、Reuters, February 9, 2016、SANA, February 9, 2016、UPI, February 9, 2016などをもとに作成。
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