フランスのファビウス外務大臣は辞任後、米国、ロシア、イランの対シリア政策を批判(2016年2月10日)

フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、閣議で自らの辞任を表明し、承認された。

辞任後の、ファビウス外務大臣は、有志連合を主導する米バラク・オバマ政権の政策に関して「方針が曖昧で、強い関与を行っているとは思えない」としたうえで、米国の対シリア政策については「言うことと行動することは別問題」と批判した。

ファビウス外務大臣はまた、ロシアとイランによるアサド政権への支援を非難、「シリアで26万人死亡した責任はアサド大統領にある」として、その退任がシリアの危機の政治的解決には必要だと強調した。

さらに、ダーイシュ(イスラーム国)対策については、ロシアがダーイシュではなく「穏健な反体制派」を空爆していると指摘、「全勢力をダーイシュに対して集中させるべき」と述べた。

AFP, February 10, 2016、AP, February 10, 2016、ARA News, February 10, 2016、Champress, February 10, 2016、al-Hayat, February 11, 2016、Iraqi News, February 10, 2016、Kull-na Shuraka’, February 10, 2016、al-Mada Press, February 10, 2016、Naharnet, February 10, 2016、NNA, February 10, 2016、Reuters, February 10, 2016、SANA, February 10, 2016、UPI, February 10, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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