アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がロシア軍と思われる戦闘機の航空支援を受け、ヌッブル市北部に位置するジハード主義武装集団の拠点都市の一つタッル・リフアト市への進軍を続けた。
シリア軍はまた、国防隊、アラブ系・アジア系外国人戦闘員とともに、ハーン・トゥーマーン村森林地帯、アブー・ルワイル村、アトシャーナ村、フーバル村などアレッポ市南部郊外一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦した。
一方、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と革命家軍からなるシリア民主軍もロシア軍の航空支援を受け、同地北西に位置するマンナグ航空基地一帯を10日夜から11日未明にかけて制圧した。
マンナグ航空基地は2012年8月に反体制武装集団がシリア軍から奪取、その後はアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団が同地一帯を占拠していた。
クッルナー・シュラカー(2月11日付)によると、ロシア軍によるマンナグ航空基地一帯に対する空爆は30回におよんだという。
シリア民主軍はまた、マンナグ航空基地に近い、カフルアントワーン村一帯で反体制武装集団と交戦した。
さらにシリア民主軍は、アレッポ市内のハラク地区一帯でジハード主義武装集団と交戦した。
このほか、イスラーム覚醒大隊は声明を出し、アレッポ軍への参加に向け、組織を解体する用意があると発表した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、イラン・イスラーム革命防衛隊、アラブ系・アジア系外国人戦闘員が、ロシア軍士官の指揮のもと、トルクメン山、クルド山一帯で、第1沿岸師団、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャーム、第2沿岸師団、トルキスターン・イスラーム党、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。
一方、ARA News(2月11日付)によると、反体制武装集団がトルクメン山のカッルージャ村を制圧した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市、アイン・タルマー村を砲撃、ドゥーマー市では男性1人が死亡した。
シリア軍はまた、ダーライヤー市を「樽爆弾」で空爆した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルナーン村、タルビーサ市一帯、キースィーン村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。
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ハマー県では、SANA(2月11日付)によると、シリア軍がラターミナ町、カフルズィーター市、ムーリク市でファトフ軍の拠点を空爆し、反体制武装集団戦闘員20人以上を殲滅した。
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ダルアー県では、SANA(2月11日付)によると、シリア軍がダルアー市カラク地区、ブスラー広場南東部など、タファス市南部、ヤードゥーダ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, February 11, 2016、AP, February 11, 2016、ARA News, February 11, 2016、Champress, February 11, 2016、al-Hayat, February 12, 2016、Iraqi News, February 11, 2016、Kull-na Shuraka’, February 11, 2016、February 12, 2016、al-Mada Press, February 11, 2016、Naharnet, February 11, 2016、NNA, February 11, 2016、Reuters, February 11, 2016、SANA, February 11, 2016、UPI, February 11, 2016などをもとに作成。
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